国内最大級アートコミュニティーサイト会員登録数1万人以上

終了しました
カテゴリ
絵画・版画
写真
個展・グループ展・展示会
タグ[編集]
このページにタグをつけてみませんか?

浜口作品に加え、現代の二人のアーティストの作品を紹介します。

680 0 0 0
冬の浜口陽三展 色彩のカーテン 濱田祐史、浦佐和子の作品とともに

 繊細な色彩に焦点をあてた浜口陽三の銅版画展を開催します。
 浜口陽三(1909-2000)は戦後パリに定住して本格的に銅版画制作をはじめ、ほどなく国際的に認められる芸術家となりました。浜口は黒の濃淡を細やかに表現する銅版画技法「メゾチント」を独自に習得し、色版を重ねて刷る「カラーメゾチント」へと発展させたことで知られています。
 カラ―メゾチントは基本的に黄、赤、青、黒の4つの版をつくり、それを一枚の紙に重ねて刷ることによってひとつの作品を完成させます。現在のカラー印刷に使われる発色方法と仕組みこそ同じですが、浜口が時間をかけて銅に刻む手加減によって、光と闇を併せ持つ粒子のような、柔らかい色彩のニュアンスが生まれます。
 浜口作品に加え、本展では小企画として現代の二人のアーティストの作品を紹介します。実験的な作品を次々発表している写真家・濱田祐史(1979- )の「C / M / Y」シリーズは、複数の写真の色層を水の中で分解して取り出し、紙に重ね合わせることで再構築した試みです。研ぎ澄まされた感性のもとで瞬時にめぐり合わされた色と形はドラマを内包し、手作業の痕跡も魅力の一部となっています。
 ヘルシンキ在住のテキスタイルアーティスト・浦佐和子(1986- )のドローイングは、自然の美や記憶の中の風景をテーマとし、多くがテキスタイルに使われています。質感の異なったクレヨンを2~3層塗り重ねてから、爪楊枝でひっかいて線や点を描く手法は、銅版画の彫る作業に重なるところがあります。一本一本の線に息吹があり、北欧の風や大地、そのはるかな先に続くような作品です。
 色のかさなりから生まれるそれぞれの物語をどうぞご鑑賞ください。

開催日 2016年12月06日~2017年02月12日
会場 ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
会場住所 東京都中央区日本橋蛎殻町1-35-7 地図
地域 東京 / 千代田区・中央区(銀座など)
東京都中央区日本橋蛎殻町1-35-7

まだこのイベントが書かれたブログはありません。

会員登録をしてコメントしよう!

同じカテゴリーのイベント

開催中 2025年7月27日(日)

2025年9月30日(火)
甲信越 山梨

キース・ヘリングと平和を描こう 〜戦後...

キース・ヘリングが広島のために制作したポスターの展示や映像上映、子ども向けワークブック配布など...

開催前 2025年9月4日(木) 11:00

2025年9月18日(木) 17:00
東京 港区・文京区(六本木など)

第3回 FEI PURO ART AW...

Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi では、2024年に系列画...

開催中 2025年7月3日(木)

2025年9月21日(日)
東京 世田谷区・目黒区・品川区・大田区(下北沢・自由が丘など)

総合開館30周年記念 TOPコレクショ...

本展は4名の学芸員が共同で企画するオムニバス形式の展覧会です。

開催中 2025年6月9日(月)

2025年8月24日(日)
東海 岐阜

三代豊国&国芳の謎解き!木曽街道

三代歌川豊国と歌川国芳の作品を通じて、江戸時代の浮世絵に描かれたエンタメ世界と中山道の宿場のつ...

このイベントに行きたい人0人