お姫様ほどは目立たないけれど
この国の人ならみんなが一度は憧れる

緑のおだんごヘアに、細く長い手足
きらきらひかる瞳、甲高い歌うような声

それから、左の耳に揺れるちいさなお花


彼女は妖精
とーっても気まぐれで、会えるのは本当に稀なの

たまーに会えても、寝てたり畑のお花に隠れてたり

だけど一度目にしたら、もう彼女の虜

なぜなら妖精さんはとても美しくて、お姫様が｢可愛らしい｣なら、彼女は｢綺麗｣


いつしか 妖精さんに憧れた女の子達が、左耳にお花をつけはじめたの

揺れる左耳を自慢気に、魔法さえも使えそうよって...


花びらのお布団で眠る彼女の、左耳に見惚れて
呪文はわからないけれど、あなたを笑顔にする魔法を、

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文芸・詩

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作成者	easter
作成日	2011年11月12日 11:12

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