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本講座は、米国の美術館でキュレーターとして活躍する中森康文氏を講師に迎え、キュレーターの仕事を中心に、美術館の仕組みや成り立ち、コレクションの形成、美術館と大学の連携、展覧会や関連プログラムの企画などについて理解を深めるとともに、米国の美術館事情や現代美術展覧会の動向などを学ぶ貴重な2日間(全4レクチャー)です。

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本講座では、米国の美術館におけるキュレーターの仕事を中心に、美術館の仕組みや成り立ち、コレクションの形成、美術館と大学のコラボレーション、展覧会ならびに展覧会カタログの制作、関連プログラムの企画、ファンドレージングなどについて理解を深めることを目的とします。米国にある大規模な(百科事典形式の)美術館の一つであるヒューストン美術館にて2008年4月より8年間、キュレーターとしてさまざまな展覧会やプログラムの企画を立ち上げた中森康文が、特に、ここ数年の間に米国美術館で行われた戦後日本美術に焦点を当てた展覧会(ニューヨーク近代美術館「Tokyo 1955-1970: A New Avant-Garde展」、グッゲンハイム美術館「Gutai: A Splendid Playground展」、ダラス美術館「Between Action and the Unknown: the Art of Kazuo Shiraga and Sadamasa Motonaga展」、ヒューストン美術館「For a New World to Come: Experiments in Japanese Art and Photography, 1968 – 1979」展など)を踏まえて、米国の美術館や大学における戦後日本美術の解釈やリサーチ、および西欧以外の近・現代美術史を展覧会や研究の主題とする近年の傾向などについて考えます。

本年5月よりミネアポリス美術館写真・ニューメディア部門長に就任する講師との議論を通じて、米国の美術館事情や現代美術展覧会の動向などを学ぶ貴重な2日間(全4レクチャー)となります。

● レクチャー1:米国美術館の歴史と仕組み、キュレーターという仕事、美術館と大学による共同リサーチなどについて
2016年5月20日(金)19:00 – 20:30

米国の美術館でキュレーターとして仕事をするとは、具体的にどのようなことでしょうか。米国の代表的な美術館の仕組みやファンドレージング、美術館におけるコレクション作りや、展覧会を行うにあたってのリサーチや美術館内でのポリティック、また展覧会を解釈するためのさまざまなプログラムの企画・制作などの概略と事例を交えながら、解説します。

● レクチャー2:米国美術館で展覧会を作っていく1 — 歴史
2016年5月21日(土)11:00 – 12:30

近年の米国美術館における近現代日本美術をテーマにする展覧会のブームのなかで、あえて日本の芸術表現や運動を紹介する展覧会を企画するとしたら、それはどのようなものになりうるでしょうか。講師が、2015年にヒューストン美術館で企画した「For a New World to Come: Experiments in Japanese Art and Photography, 1968 – 1979」展を事例に取り上げながら、その意義や目的をはじめ、展覧会のリサーチや企画及びカタログの制作などの段階に分けて、国際的なレベルでの「展覧会をつくる」とは何かを明らかにします。続くレクチャーのなかで、前述の展覧会企画の方法論を紹介しながら、詳細な分析と検証を行います。

*「For a New World to Come: Experiments in Japanese Art and Photography, 1968 – 1979」展について:同展覧会は、日本現代美術の核形成に寄与した、1960年代末から1970年代における写真メディアを介しての実験を、コンセプチュアリズムやポスト・ミニマリズムなどの世界的な美術の流れと関連付け、29人の作家による作品250点余を通して再検証したもの。企画には美術評論家の光田由里が協力した。

● レクチャー3:米国美術館で展覧会を作っていく2 — 教育
2016年5月21日(土)13:30 – 15:00

展覧会づくりは、作品を選び、展示することだけではありません。展覧会の準備期間中に、静岡のIZU PHOTO MUSEUMEで行われたシンポジウム(2014年)、ライス大学とヒューストン美術館共同で開催したシンポジウム(2014年, 2015年)、さらに、展覧会のオープン後に、より幅広い解釈を与えるためにヒューストンとニューヨーク(ヒューストン美術館、ニューヨーク大学、ジャパンソサエティ)で企画されたさまざま教育プログラムやシンポジウムの企画や、それらに対する反応、展覧会広告やメディアとの対応などついて解説し、検証を行います。

● レクチャー4:米国美術館で展覧会を作っていく3 — 批評
2016年5月21日(土)15:30 – 17:00

展覧会レビューは、ただ新聞や雑誌に掲載されれば良いというものではなく、媒体および著者、内容が最も重要な要素となります。特に、米国で重要な媒体と位置づけられているニューヨーク・タイムズ紙やアート・イン・アメリカ誌、アートフォーラム誌、ニューヨークで注目されているブルックリン・レイル誌,アジアの現代美術を専門とするアジア・アート・パシフィック誌などに掲載された本展覧会のレビューを精読し、米国における展覧会と批評の関係を探り、近現代美術史形成における批評の重要性を紐解きます。その他、米国美術館における最新の展覧会の動向などにもふれ、美術館のキュレーターから眺める今後のアートの行方を考えます。

[概要]
日時:2016年5月20日(金)19:00 – 20:30(レクチャー1)
2016年5月21日(土)11:00 – 17:00(レクチャー2〜4)
会場:代官山AITルーム
主催:NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
講師:中森康文(キュレーター/ミネアポリス美術館写真ニューメディア部門長)
定員:20名(先着順)
受講料:1)一般 22,000円(税別)、2)学生/MAD受講生・修了生/AITメンバー 20,900円(税別) *お茶とお菓子付き

[ お申込み方法 ]
mad@a-i-t.net宛てに、タイトルを「MAD WORLD vol.1参加希望」とし、お名前(ふりがな)、お申し込みの種別、ご連絡先を明記したお申込メールをお送りください。
追って、AITよりお振込先等をお知らせします。


[対象]
– 米国の美術館の仕組みや成り立ち、展覧会リサーチや企画のプロセス、コレクションの形成、展覧会やコレクションの解説プログラム、マーケティングや地元地域における社会的役割などについて関心のある方。
– 英語圏における近現代日本美術の解釈に関心のある方。
– 日本国外で美術史やキュレーションの大学院進学を考えている方。
– 日本の美術館の学芸員、あるいはインディペンデント・キュレーターとして仕事をしていきたい方、あるいはすでにしている方。
– 企業やNPOにて美術や美術館との接点に携わっている方。

[講師の紹介]
中森康文(キュレーター/ミネアポリス美術館写真ニューメディア部門長*2016年5月より)
ニューヨーク州法弁護士として東京で働いた1999年から2002年の間に、日本戦後美術及び建築史に魅了され、日本各地の美術館や建築を巡り、現代美術作家と親交を持つ。その後2008年よりヒューストン美術館写真部門にてキュレーターを務め、ライス大学にて近現代日本美術・建築史を教える。博士論文では1953年から70年までの建築家と美術・写真家による協同作業に焦点を絞り、特に丹下健三、磯崎新ら建築家を中心とするアンビルト作品を日本戦後近代化への模索と関係づけ、「伝統論争」に鑑みて分析した。博士論文の一部より米国で出版されたKatsura: Picturing Modernism in Japanese Architecture, Photographs by Ishimoto Yasuhiroでは1960年出版の石元泰博と丹下健三の共著『桂 日本建築の創造と伝統』を丹下の戦後建築におけるマニフェストと捉え、米国College Art Associationより2011年Alfred H. Barr, Jr. Awardを受賞。コーネル大学より博士号(近代美術史)取得。本年5月より米国ミネアポリス美術館写真ニューメディア部門長に着任。AIT創立メンバー。

開催日 2016年05月20日~2016年05月21日
会場 代官山AITルーム
会場住所 東京都渋谷区猿楽町30-8 ツインビル代官山 B-403 地図
地域 東京 / 渋谷区・新宿区(表参道・青山など)
定員 定員:20名(先着順) お申込み: タイトルを「MAD WORLD vol.1参加希望」とし、お名前(ふりがな)とご連絡先を明記し、mad@a-i-t.net宛てにメールをお送りください。
入場料 受講料:
1)一般 22,000円(税別)
2)学生/MAD受講生・修了生/AITメンバー 20,900円(税別)
*お茶とお菓子付き
イベントURL http://mad.a-i-t.net/program/madworld/v1/
東京都渋谷区猿楽町30-8 ツインビル代官山 B-403

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