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立体・彫刻
個展・グループ展・展示会
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現代の日本を代表する彫刻家7名の新作を含む大作を中心に展示。さらにコンセプト展示では「墓」という概念をテーマに古代イタリアから現代に至る本質を照らしだす多様な作品を展示することで、彫刻が担う今日的な課題を照らし出す。

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ET IN ARCADIA EGO 墓は語るか 彫刻と呼ばれる、隠された場所

監 修|田中正之(武蔵野美術大学 造形文化・美学美術史 教授 /美術館・図書館館長)、武蔵野美術大学 彫刻学科研究室

本展では、「彫刻とは何か」という問題を「墓」という視点から読み解くことを試みます。「墓」は死者を埋葬した碑である一方、その下に「隠されたもの」あるいは「もうひとつの世界」を暗示しています。そこに何かが「隠された場所」として彫刻を捉えることによって彫刻のひとつの本質が見えてくるのではないか。そういう問題意識のもとに、本学彫刻学科の教員である作家たちの作品を展示し、合わせて古代エトルリアの墓碑彫刻やジャコメッティ、イサム・ノグチなどの「隠された場所」をめぐる作品を同時に展示いたします。



ET IN ARCADIA EGO 墓は語るか ─彫刻と呼ばれる、隠された場所
岡﨑乾二郎 (コンセプト展示・企画)

彫刻芸術の核心は感覚の及ばぬ=決して現実空間の延長として捉えることのできない別の場所、すなわち感覚されうる現実と切断された、感覚の侵入できぬ別の場所を匿うことにある。
 視覚や触覚などの感覚が捉えうるのは、彫刻の表面にすぎない。感覚(視覚や聴覚、触覚も)は距たりある対象を捉え、ゆえにわれわれの知りえる現実を拡張する力をもつ。だが反対にいえば、よって感覚が捉えうるものは、その現実の境界面の現象にすぎない。絵画はその能力によってその境界をさらに拡張する。けれど彫刻はむしろその現実内に与えられた自らの領域の限界=形態に閉じこもるように現れる。
 彫刻芸術の逆理は墓のもつ二重性そのものと重なる。例えれば感覚が捉えることができる彫刻は墓標のようなものである。けれどいうまでもなく墓の本質は、決して現世とは連続しえない、そして現世よりはるかに長く持続する時間と空間を墓室として保持し、そしてその場を現世のinterest(関心、利害)が侵入しないように匿うことにある。
 cryptとは地下墓地であり、Cryptographyは暗号。すなわち彫刻は、感覚されることによって自らを隠す。現世という時空と不連続な空間、現世が拡張し侵入することが不可能な空間を隠し持つ、内包することにこそ本質があった。
 展示は、古代より存在論的に不可分だった墓と彫刻の関係を歴史的に通観し、彫刻が担う今日的な課題を照らし出す問題群として構成する。

開催日 2013年05月20日 10:00~2013年08月10日 17:00
会場 武蔵野美術大学美術館 展示室1、2、アトリウム
会場住所 東京都小平市小川町1-736 地図
地域 東京 / 東京市部(吉祥寺など)
アクセス 1.西武国分寺線「鷹の台」駅下車徒歩約20分
2.西武バス「武蔵野美術大学」停留所下車すぐ
営業時間 10:00-18:00(土曜、特別開館日は17:00閉館)
*日曜休館(6/9(日)、7/15(祝)は特別開館日)
イベントURL http://mauml.musabi.ac.jp/museum/archives/6487
イベントtwitter https://twitter.com/mau_m_l
東京都小平市小川町1-736

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