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神話・原始芸術・色彩空間による自我機能の活性化(その1)

1.自我機能の視覚化-意識化
 精神分析学では、現実や自己に向き合い自分らしく生きようとする心の働きを自我機能と呼んでいる。昨今の社会事情の複雑化によるストレスの増大は、自我機能不全を誘発し社会生活における困難さに拍車をかけている。今回は自我機能を直接刺激し活性化しうる作品として、シンボライズされた自我機能の視覚化-意識化プロセスがもたらす心理的効果を制作のねらいとし、文化的な原型としての「日本的」な素材を取り上げて現代的アレンジを試みた。そうした素材が深層のレベルで自我機能を刺激し活性化することにより個々人が自由度を拡げられるような構成を目指した。

2.12の自我機能と物語・造形・色彩への投影
 自我機能はさまざまな研究者によって分類・整理されているが、本作品ではBellakによる12の分類に対応する素材をシンボライズすることにより、自我機能の視覚化を試みた。12の自我機能とは、①現実検討、②外界と自己に関する現実感、③刺激防壁、④防衛機能、⑤欲動・情動・衝動の調整とコントロール、⑥対象関係、⑦支配-達成の能力、⑧自律的機能、⑨思考、⑩判断、⑪自我を助ける適応的退行、⑫過程統合-総合機能である。

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