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田代一倫写真展「はまゆりの頃に 2012年 冬」
2013年5月2日(木)− 6月2日(日)
12:00 − 20:00 月曜休
会場/photographers’ gallery、KULA PHOTO GALLERY

 田代一倫は2011年4月15日より、岩手県・宮城県・福島県の沿岸部をはじめ、内陸の山間部や都市部に住む人々と、会話をしながら繰り返し撮影を行い、その撮影地は広範囲にわたっています。2012年になると田代は、広い範囲での撮影と同時に、季節ごとに仮設住宅、仙台市青葉区国分町、福島県双葉郡楢葉町など一つの町や共同体に暮らす人々も集中的に撮影しています。
 そして今回の「冬」では、福島第一原発で働く人々を原発から20km圏外で撮影した作品をphotographers’galleryで展示し、福島県福島市、いわき市、南相馬市、相馬市、広野町、楢葉町で撮影した作品をKULA PHOTO GALLERYで展示します。

 私は2013年のはじまりを小高神社で迎えました。神社が建っている福島県南相馬市小高区は、福島第一原発事故による警戒区域指定が2012年4月に解除されたものの現在も人が住むことが出来ません。しかし、震災以来2年ぶりに行われた初詣には、仮設住宅や新しい引っ越し先から地元にお参りに来た方々で溢れていました。久々に対面した方々が嬉しそうに近況報告をしあった後、名残惜しそうに別れそれぞれの場所へと帰るのを見て、私は改めて目に見えない放射能の存在を強く感じました。そしてその放射能の影響を一番近くで感じている、福島第一原発で働く方々を撮影しようと決めました。田代一倫

展示内容/Cプリント約40点、私家版写真集8冊(2011年 春・夏・秋・冬、2012年 春・夏・秋・冬)

■田代一倫 TASHIRO Kazutomo 略歴
1980年福岡県生まれ  2010年九州産業大学大学院博士後期課程造形表現専攻満期退学 
個展に「浮憂世代」、「はまゆりの頃に」(共に、新宿ニコンサロン・東京)、「八幡」(アジア フォトグラファーズ ギャラリー・福岡)、「椿の街」(photographers’ gallery・東京)など。グループ展に「社会標本展」(ギャラリーON・ソウル)、「消滅の技法展」(福岡アジア美術館)、「Social Voyeurism」(ギャラリーアートリエ・福岡)、「クロッシング・カオス1999-2009」(銀座・大阪ニコンサロン)など。 
第8回三木淳賞奨励賞受賞。

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