玉本奈々 真相-深層
2012年6月9日(土) 10:00 ~2012年7月15日(日) 16:00
抑えきれないエネルギーと魔法のような変容により息づく玉本奈々の回顧展。奔放さと慎重さの見事な調和により創り出される色鮮やかな抽象的作品は必見!
生来的アーティスト、玉本奈々の絵画と人生観は、彼女が創作により祝福する不滅の生命力を見つめる営みへと、鑑賞者を誘ってくれることだろう。
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イベントDATA
休館 月曜日、祝休日(土曜日・日曜日と重なる場合は開館)
Closed on Mondays & Public holidays.
(If a Public holiday falls on a weekend, as a courtesy the museum will be open)
主催:尼信博物館
後援:尼崎市、尼崎市教育委員会、神戸新聞社
助成:公益財団法人「神戸文化支援基金」
交差するまなざし
人は誰でも、外見を取り繕うことはできる。しかし、内面はそう単純ではない。玉本さんの作品に向いあうとき、ふと、こんなことが心に浮かぶ。
作品は幾重ものプロセスを経、人間の内面にある複雑さの再現が試みられている。制作の過程をひとつひとつたどっていくと、驚くほどの時間が籠められていることに気がつくだろう。行為を重ねながら、声無き声との対話を繰り返し、寄り添うように生の真実を紡ぎだそうとする、作者の真摯な姿勢がそこに感じられる。優しさ、と呼ぶのがふさわしいかはわからないが、複雑に入り乱れ、ときに醜態すら曝してしまう生を慈しむようなまなざしが印象に残る。
文字どおり生来的なアーティストがいるとすれば、玉本奈々という人はそう呼ぶにふさわしい。そして、その歩みを年譜でたどることは、あまり意味がないのかもしれない。生そのもののように、その人の作品は流転するものだから。これらを同時代に目撃できることは、幸いだ。新しい場所で、新しい局面をむかえ、その作品はどのような様相を帯びるのだろう。そのことが、みる者を惹きつけてやまない。
宝田陽子(高岡市美術館 主任学芸員)
「玉本奈々 真相-深層」展に際するもう一つの意志として
初めて海外研修でヨーロッパに赴いた17年前、その時の衝撃は今も心中に存在する。美術館内で人々は展示物の摸写をし、子供達は当たり前の様に芸術に接している。また、学校教育の現場としても美術館や教会等が利用され、生活そのものにも文化が根付いている感覚を覚えた。
日本に帰国後、早速美術館で摸写を試みた折、著作権に関わるとの理由から注意を促された。それはある種仕方がない事であると解釈はしたのだが、多くの文化的財産を所持しながら、美術館やお寺等に子供達の姿がほとんど存在しない日本の文化に対する状況に、矛盾を感じざるを得ないその頃の私自身の心情を、時折ふと思い出す。
今展は、単に私の回顧展としての在り方ではなく、子供達に「見る」喜びを少しでも感じて頂きたい、という心情により遂行される文化行事である。その先駆けとし、まずは子供達に人との繋がりや「つくる」喜びを感じて頂ければ、との思いから、昨年から今年に亘り、富山県の高岡市美術館にて、1カ月間にわたるワークショップ「天までのぼれ!ねがいの龍」が催された。そこではまず、不特定多数の来館する子供達に、手を模った龍のうろこを制作して頂き、そのうろこに願いを記し、吊るす事により龍の胴体を完成させた。その後、実際に私が館に赴き、子供達と共に手足を完成させ、会期終了後、左義長にて龍を燃やし、記された願いと共に龍を天に返す、といった内容のものであった。
今展では、初期作から新作までの流れの中から約25点が選ばれ、展示される。色彩や手法の変化により、作者の軌跡が感じられる事だろう。美術愛好者は勿論ではあるが、より多くの子供達が、芸術に触れる一つの機会にして頂ければ、と心より感じている。
玉本奈々
開催日 | 2012年06月09日 10:00~2012年07月15日 16:00 |
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会場 | 尼信博物館(尼信会館) |
会場住所 | 尼崎市東桜木町3番地 〒660-0864 地図 |
地域 | 京阪神 / 兵庫 |
アクセス | 阪神電車尼崎駅より南西へ徒歩5分 |
入場料 | 無料 |
営業時間 | 開館時間 午前10時~午後4時 休館 月曜日、祝休日(土曜日・日曜日と重なる場合は開館) |
電話番号 | 06-6413-1121 尼信博物館(尼信会館) |
イベントURL | http://www.kcat.zaq.ne.jp/ta-ncan-ma/ |
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