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例えばそれは画像の絵ハガキのもう1点、アレクサンドル・カバネルの「ヴィーナスの誕生」という作品。
このタイトルを聞くと、大抵の人はあの、"貝殻の上に立つ姿"を思い浮かべるんじゃないですか?
ルネサンス時代のボッティチェリの世界的に有名な絵画の。
一方、今回のこの同名の作品は、かの有名なヴィーナスの絵から約400年の時を経て描かれている作品で、かの作品が宗教画的な色彩を色濃く映していたのに対して、今作は同じシーンでありながらも、目的はおそらく「裸婦」であろうと容易に想像できる絵でした。
白くなめらかな肌といい、官能的なポーズや表情といい、ついつい「男性目線」で見入ってしまう作品でしたね。
実際この作品は当時の皇帝ナポレオン3世に気に入られ、直々に買い上げられたという一方で、著名な批評家からは「まるで娼婦だ」と手厳しく批判されたそうです。
確かに、男を惑わせる裸婦だと感じましたね。うん。

また、同じ裸婦カテゴリではジュール・ルフェーブルの「真理」も良かったですね。
「真理を照らす」というテーマの元に(?)灯をかかげる裸婦を正面から描いているのですが、俺が注目したのは「腰回りの肉付き」でした(笑)
豊かな胸にくびれたウエスト、そして「たっぷり脂肪のついた腰」です。まさにアカデミズム絵画。理想的でありながらも解剖学的な正しさも兼ね備えていて...。


肖像のカテゴリではカロリュス=デュラン「手袋の婦人」。
画家が自分の妻をモデルに描いた大作で、憂いを帯びながらも自信に溢れた表情の女性がこちらを見つめていて、ついこちらも見つめ返してしまうような佳作でした。

このカテゴリの展示壁面には縦のサイズが2メートル前後の大作が並んでいて、モネやルノワールの作品もあって、ついつい比べて観てしまいましたが、一番印象に残ったのはこの「手袋の婦人」でしたね。うん。

また、この肖像のカテゴリには大小合わせて15点の作品がありましたが、そこで気になったのが、どの作品にも「笑顔」が無い...ということでした。
当時のセレブ社会では肖像画を描いてもらうことがステイタスで、喜ばしいことだったはずなのに、どのモデルも皆一様に表情が薄いのです...。
「家族の集い」なんていうタイトルの、明るい屋外での団らんシーンの絵でさえ、どの顔も揃って無表情(硬い)。
もっと楽しそうな笑顔の肖像画は無いのかな?... と思いながら観ていました。

そんな中でこの「手袋の婦人」だけは、笑顔では無いけれど、何となく表情を感じたのです。

ちなみに、笑顔の作品となると、ベルト・モリゾやルノワールのような印象派の描く女性像位しか実際思いつかない俺です(笑)


他にも円熟期のマネのジャポニスム作品「婦人と団扇」や、モネの風景画「アルジャントゥイユの船着場」は他よりも長く絵の前に立っていたと思います。


.......といった具合に、記憶に残る多くの作品に出会えた展覧会でした☆

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