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いつも私の絵を買ってくれるある記者は、新聞に、毎日あらゆる記事を書く。

新聞というものは、全く統一性のない情報でありながら、国境もなく善悪も
なく偏見もない、実にフラットな状態でそれらを包括し、新聞という領域の
中で何の違和感もなく存在させている。

 私の絵といえば、常に創作の対象が異なっている。
あの人のためとか、この場所のためとか、季節によっても…。
おのずとタッチも違えは雰囲気も違い、これらが一つの領域にあることはあり得ないのだ。

しかし、ある記者の部屋にはそれがあり得ている。
まるで彼のコレクション(絵)もまた、新聞という領域の中に在る様に…。


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「ある記者の娯楽」展という展示を、仙台のファッションモールKuraxで開催。空きテナントを利用させてもらい、広々と空間を作れた。
http://icollection.me/works.html

2010年の集大成としてこれまでの作品を一挙展示販売。
それぞれ毛色の違った作品を隣り合わせることで、混沌の世界と化してしまうのでは…という不安は、上記のコンセプト「新聞」のよって解消された。

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