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私たちは有史以来、誰に強制されるわけでもなく、装身具によって身を飾ってきました。長い装身の歴史の中で、それは装飾の部位や用途によって様々にかたちを変化させてきましたが、中でも「輪」ほど普遍的にベースとなる形状を担ってきたものは他にないでしょう。私たちは、何故「輪」を身につけることを止めないのでしょうか。
「輪」とは円の輪郭のことを指しますが、細長いものの両端を結んだ形という語義もあり、こちらでは必ずしも正円に近くなくとも意味を保ちます。例えそれが完全な円ではなかったとしても、途切れることのない輪っか状のものを見ると、何故かはわかりませんがつい無意識に指や腕、足や頭など、体の一部を通してみたくなってしまう欲求が湧き出てくるものです。「輪」は誰も知らぬ内に、私たちの「何かを身につける(装身する)」という身体的行為に深く根ざしている不思議な存在です。
今回、私はこの「輪」というかたちに対し取り組んだものの形を留めようと考え、それぞれ違なる形状の「輪」を4点制作しました。装身の根本にある欲求を見つめたこれらのイメージは決して完全な円ではありませんが、鑑賞者の装身に対する意識の根源に寄り添えればと思っています。

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