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日々の生活の中で、現実とは思えないような奇怪な事象がたびたび発生する。
歳をおうごとにそれらは度を超えて、多発しているような気さえして混乱させられるが、それもまた錯覚であり、もしかしたら加齢と共に失ってしまう様々な感覚と引き換えに、脳が世界の捉え方を変容させているのではないかーーーなどと想像を巡らせている。
そしてその度に想像力の限界と、小さな価値観が歪んで微妙に拡張するのを感じる。

私にとって写真を撮るという行為は、感情や内省的な側面を削ぎ落とす訓練であり、絵を描く事は、否応なしに自分の癖や嗜好と格闘しながら、揺らぐ価値観の連続の先に何かを期待し可視化させる行為だ。

初めて肉塊や獣の解体を撮影した時、その有機的なフォルムと物質としての
存在感に惹かれた。ついさっきまで命がやどっていたと思われるその塊からは感情や情念は感じ取れず、ただ空虚で圧倒的な形態が佇んでいた。
そしてカメラで輪郭を捉えようとしながらも、身体の内側を知覚し直接触れるような、それでいて想像していた生々しさや、リアリティからは遠ざかるような不思議な感覚だった。


その時の矛盾と違和感を想起しながら断片を集積し、近年はそれらの要素をトレース、またはコラージュしたものをモチーフとして絵画を制作している。

そこに立ち上がるイメージに想像力の更新を期待している。

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絵画・版画
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