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    月光 縦594mm×横841

 地球上における生命体、とりわけ私達人間は仏教的概念における「生老病死」生まれ、育て、老い、やがて死ぬという繰り返し「反復」によって今日まで繁栄し、私も生きていると考えます。「反復」は私にとって生涯の主題であり、「実存」という観念は私の存在を肯定すると共に意思の肯定でもあります。
 「実存」すなわち、地球という天体で私は生きている。意思を持ち生きている。
「反復」を肯定したうえで「私には何ができるのか。」「何をすべきか。」と、自らに役割を課すのです。「反復」は生命体の本質であります。私は本質を受け入れ、本質の中で手を挙げたいのです。
 声を荒げるのではなく、未知ではあるが、確実に存在するなにかに触り、それは在るのだと伝えたい。
 私にはそういった信念が御座います。
 私にとって絵画は一つの手段です。未知なるなにかに触るための手段であります。私の描いた絵に「イメージ」や「偶発的表現」といった類いのものは一切ありません。純度が
必然なのです。
 「月光」は二0一五年一0月に描き留めました。連作として何作か描いたうちの一つです。表題の通り月を描きました。
「線」は月と私の相互磁力、又私(生命体)の本質であり、「点」は実存であります。
月という対象を、ある種の信仰心を持って描きました。
「見えるものを見える通りに描く。」
まだまだ歯がゆい思いをしておりますが、これが月です。

                              安達 勇太

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絵画・版画
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