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いつのころからか目の前を流れて行く風景を切り取れないかと考えるようになりました。 たとえば、電車に乗りながら車窓を流れる風景を眺めます。 風景を追わないである一点を凝視すると見えていた風景が流れはじめて色んな色にミックスされた「絵」が現れます。 この「絵」こそが今の私の心に焼きついて離れない「混合風景」なのです。 作品作りはキャンバスを切り刻むことからはじまります。 流れ行く風景、混合された風景を表現するために停止した時間の中にある平面(キャンバス)をリセットするのです。 切り刻まれたキャンバスはもはやキャンバスではなく、時間の束縛から解き放たれた空間を構成する粒子のごとく蠢きはじめます。 ミツバチの蝋から作った蜜蝋は蠢くキャンバスの粒子をつなぎ留める重要な役割を担っています。 花粉からミツバチの体内を経て作られた蜜蝋は、つなぎ留めると言う本来の役割にふたたび戻るのです。 さまざまな色に変化した蜜蝋は蠢く粒子となったキャンバスの上を流れ、覆い、時には滝壺を穿つようにのたうち、変化に富んだ表情を見せてくれます。 そのようにしてつなぎ留められたキャンバスは画面の中でふたたび虹彩を放ち「混合風景」としての新しい価値観の元に存在し続けるのです。

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