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自身の身体を通して「自然の脅威と人間の営み」に向き合う、大浦のフィールドワークを紹介します。

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展覧会「大浦一志ー雲仙普賢岳/記憶の地層」

本展では、大浦のこれまでの活動のうち、主に、初めて雲仙普賢岳噴火の被災地域を訪れた1992年以降の作品および同地域でのフィールドワークに焦点を当てて展観します。

 長崎県島原半島の中央に位置する雲仙普賢岳は1990年11月17日、「島原大変」と呼ばれる1792年(寛政4年)の大噴火以来、198年ぶりに噴火活動を再開しました。1995年2月まで続いた噴火活動は、幾度にもわたり火砕流と土石流を引き起こし、地域一帯に甚大な被害を与えました。中でも1991年6月3日に発生した大火砕流は、報道関係者や地元消防団員など43人もの死者・行方不明者を出した大惨事となりました。大浦は、この火砕流で亡くなった日本経済新聞の黒田耕一記者のカメラに残された「襲いかかる火砕流」の写真を同年6月6日の朝刊紙面で目にし、大きな衝撃を受けました。



日常、私の内にくすぶりつづけていた「おまえは何を見ているのか」という私自身への問いが、必然的にこの一枚の写真へと、そしてその写真の元へ、自然のエネルギーにのみ込まれ為す術のない人間の営みの「今」を、現実の自然を見なければと……「普賢岳」へ向かわせた。(1998年「第27回現代日本美術展」カタログ挨拶文より)



 そして翌1992年、大浦は初めて島原を訪れます。この時の動機を、「情報化社会に突入した時代の中で、“実像としての現実”を自らの肉体で受け止めることが必要だった」と大浦は語ります。以降、今日に至るまで30年間東京の自宅と被災地を往還し続け、その回数は50回以上に及びます。本展では火砕流による熱風で焼失した民家跡から掘り出した「玄関扉」「軽トラック」をはじめ、1990年代から2000年代にかけて制作した作品群、2010年代以降被災地で展開してきた発掘プロジェクトの様子などを、大浦の手記や記録写真・映像と合わせて展示します。雲仙普賢岳の噴火という「自然の圧倒的なエネルギー」に、自らの身体を通して向き合い、生きることのリアリティを問い続けてきた大浦の活動を通観する機会とします。

開催日 2023年09月04日~2023年10月01日
会場 美術館展示室1・2、アトリウム1・2
会場住所 東京都小平市小川町1-736 地図
地域 東京 / 未定義
入場料 無料
営業時間 11:00 - 19:00(土・日曜日、祝日は10:00 - 17:00)
休館日:水曜日
イベントURL https://mauml.musabi.ac.jp/museum/events/20680/
東京都小平市小川町1-736

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