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2022年に生誕100年を迎えた富岡惣一郎の個展

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本展は、美術を後世に継承していくべく活動を行う一般社団法人 日本美術継承協会と現代アートギャラリー、√K Contemporaryのコラボレーションにより、戦後の優れた作家を掘り起こし、現在のアートシーンで紹介する事で、日本の美術史に残していくという活動の一環として開催するものです。

今回は、今年生誕100年を迎えた雪景の画家、富岡惣一郎の作品群を√K Contemporaryの地下にあるインダストリアルな空間、Space√Kにて特別展示いたします。

富岡惣一郎は新潟の中でも特に雪深い地域に生まれ育ちました。幼少期より雪に囲まれて育った富岡にとって、雪景色はまさに原風景であり、その画業の中で徹底して「雪」を描き続けました。雪を良く知る富岡は、色や質感にこだわり、黄変や亀裂、剥落の無い絵具の開発に着手、長い年月をかけて独自の白絵具「トミオカホワイト」を創り出しました。この絵具を用いて描かれた雪景は、独特な質感をもち、富岡が目にし、描こうとしたその「雪」の世界を今に伝えています。

富岡は美術学校ではなく、独学で絵を学びました。1962年に新制作展で協会賞を受賞して以降、画業を本格化し、1963年に第7回サンパウロビエンナーレで近代美術館賞を受賞。国内外の注目を集めた富岡は1965年、勤めていた三菱化成工業を退職し、ニューヨークへと渡りました。その後7年間、ニューヨークを拠点に活動をし、MoMAで開催された”The New Japanese Painting and Sculpture” (1966~1967)をはじめ、パリ市立近代美術館やカーネギー美術館等数々のグループ展に出展し、当時の画壇に足跡を残します。しかし、ベトナム戦争という時代背景と自身の怪我をきっかけに日本の雪国を描く決意をした富岡は翌年帰国。山や平原、川、湖、海、樹林など日本各地を取材し、画面の中で日本の風景の中の雪を画面に落とし込んでいきます。その取材方法は大変ダイナミックで、ヘリコプターやセスナで上空を飛び、「Birds Eye(鳥瞰)」で景色を捉えていくものでした。俯瞰で自然を捉えた作品群は原風景への郷愁を覚えさせ、当時細川護熙元首相が在任中には総理官邸の壁面や政府専用機にも飾られていました。しかし、当時の軌跡はその後美術史の中で埋もれてしまっています。今年、改めて東京で本展を開催する事で富岡の作品群が多くの方の目に触れ、その作品が再評価されることを願ってやみません。

富岡の作品は山々や河川、森林といった自然を私たち人間の視点ではなく、何かもっと大きな存在としてみているような感覚を起こさせます。そして、私たちに自然の雄大さと、その中で生かされているという事実を再認識させ、自然への畏怖を覚えさせてくれるのです。

新型コロナウイルスで経験したように、人知の及ばない事象が発生する世界に生きる私たちが、大きな自然に抱かれて生かされている存在であること、そして悠久の時の中のごく一瞬を生きていることを、富岡の作品群を通して感じていただけましたら幸いです。

今年、生誕100年を迎えた富岡惣一郎の描く雪の世界と共に、2022年~2023年の冬をお楽しみください。

開催日 2022年12月20日~2023年02月04日
会場 Space √K
会場住所 東京都新宿区南町6 √K Contemporary B1F 地図
地域 東京 / 渋谷区・新宿区(表参道・青山など)
入場料 無料
営業時間 *2022年12月27日(火)~2023年1月7日(土)までは冬季休業のため休廊
イベントURL https://root-k.jp/exhibitions/tomioka-soichiro_world-of-white/
東京都新宿区南町6 √K Contemporary B1F
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