乳野の里芸術展「さよなら△またきて□」
2022年11月8日(火) ~2022年11月27日(日)
- カテゴリ
- オールジャンル
- 個展・グループ展・展示会
- タグ[編集]
- このページにタグをつけてみませんか?
比叡山と琵琶湖に挟まれた滋賀県大津市千野の古民家を舞台に、10組のアーティストとつくる失われた家族をめぐる物語と新しい死生観
| 編集者 | |
|---|---|
| エントリー機能 | エントリー機能を使わない |
| エントリー掲載の承認 | エントリーしたら自動的にエントリー一覧に掲載 |
| アート掲載 | OFF |
| アート掲載の承認 | 投稿したら自動的に出展作品一覧に掲載 |
イベントDATA
比叡山と琵琶湖に挟まれ田園風景が広がる滋賀県大津市千野は「乳野」または「乳母」とも呼ばれ、およそ1000年にわたり母子信仰が息づいてきました。母子信仰を支えたのが延暦寺中興の祖・元三大師と、その母・月子姫を祀る安養院妙見堂という寺院です。平安初期に元三大師が月子姫のために建てた庵でもあります。比叡山延暦寺の女人結界の外側に位置し、夜な夜な元三大師が結界を超えて月子姫の庵に通っていたことを、子が母に乳をもらう様子に見立てたことが乳野という名の由来です。
伝承からは失われてしまったもうひとりの家族、月子姫の第一子「弥世丸(みよまる)」に注目します。乳野を訪れ、この地に弥世丸が居ないことを指摘したのが、小説家の谷崎潤一郎です。谷崎は昭和26年に発表された『乳野物語––––元三大師の母』のなかで、月子姫が嫁いだ先の饗場(あいば)家が所蔵する口上書の記録を引きながら、第一子の弥世丸でも、旧家でもなく、元三太師との強い結びつきを選んだ母の意思について触れています。
母は家を捨て、子を選択し、強く愛情を注いだ。その選択からこぼれ落ちた弥世丸は、1000年にわたり、乳野の里には存在しなかったもう1人の子供です。伝承は山や湖に漂う死者(異形の者)と出会い、生者の住む里から生まれ伝わります。本展では、伝承には残らないが、月子姫の子供という狭間の存在の弥世丸こそが、よそ者と乳野のあいだの架け橋となる存在だと注目しました。
本展の会場は安養院妙見堂のすぐ側に建つ古民家です。10組のアーティストが母の墓のとなりの古民家を「弥世丸の家」として育てました。大津や千野にまつわる伝承をもとに、失われた家族をめぐる物語がはじまります。
| 開催日 | 2022年11月08日~2022年11月27日 |
|---|---|
| 会場 | 千野の古民家「弥世丸(みよまる)の家」、番屋勇気 |
| 会場住所 | 滋賀県大津市千野1丁目7−43 地図 |
| 地域 | 近畿 / 滋賀 |
| 入場料 | 1000円 |
| 営業時間 | 休館日|月曜日休み 開館時間|10:30-17:30 |
| イベントURL | https://chinokanjin.com/ |
ShareArt 展覧会・イベント情報さんが投稿したその他のイベント
このイベントに関連するブログ
まだこのイベントが書かれたブログはありません。
このイベントに対するみんなのコメント
会員登録をしてコメントしよう!
同じカテゴリーのイベント
~
2025年11月30日(日) 19:00
深作秀春 展 -内なる光景-
このたびHideharu Fukasaku Gallery & Museumでは「深作...
~
2025年11月23日(日) 18:30
甲秀樹展
本展では、新作の色鉛筆画および鉛筆画12点、人形作品1点を含む最新作に加え、これまでの旧作もあ...
~
2025年12月6日(土) 18:00
マツモトヨーコ絵画展 -日々のかけらー
画家・イラストレーターとして活躍するマツモトヨーコの新作展を開催いたします。なんでもない日々の...
~
2025年11月16日(日)
公募展 「新細密主義2025」
本展覧会では、出展者の中から最優秀賞1名と優秀賞5名を選出いたします。 最優秀賞1名に方には...



