菊谷達史・前田春日美 2人展 「影をしたためる notes of shadows」
2022年9月8日(木) ~2022年9月25日(日)
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松江李穂キュレーション 菊谷達史・前田春日美 2人展
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イベントDATA
「影」の存在は昔から、文字通り私たちの傍に横たわって人々の想像力を駆り立ててきた。例えば大プリニウスの『博物誌』に記されたギリシアの伝説では、コリントスの乙女が、ランプの明かりに照らされた別れゆく恋人の影の輪郭をなぞって壁に残したことが絵画の根源と伝えられている。あるいは、ドッペルゲンガー(影法師)のように自分自身の分身として数多くの物語に登場してきた。光に対置される暗い影は、心理的にネガティブなものとして捉えられることも多い。しかし本展では、実体を持つ全てのものに寄り添い、異なる次元に姿を現す影の性質を拾い上げ、作家それぞれの制作に対するスタンスや表現方法に重ね合わせてみたい。
例えば、iPhone上に残された身近な記録写真や映像をもとに、ポップアートや近代洋画、イラストレーションを混合させたようなシュルレアリスティックな平面作品やアニメーションを制作してきた菊谷は、絵画史の影に自身の制作を位置づけると共に、記録や実体のないイメージという、現実世界の「影」としての絵画表現を飄然と引き受けている。一方、前田は身体に対する不全感や不満を、鏡やプロジェクターを用いてたびたび表現してきた。自身の身体を平面上に投影し、その輪郭や存在の痕跡を再び実体のある立体作品へと変換する彼女の制作方法は、身体のギャップを受け入れ、不全感と共存する方法を模索しようとする試みの一つといえる。
「影をしたためる」こと、それはそこに何か、誰か、あるいは自分自身がいたことの覚え書きだ。何もかもが足早に過ぎ去っていく現在の中で、⾜元の影を⾒つめ世界との関係の中に⾃⼰の置き所を探り続ける2⼈の試みもまた、影のように私たちの想像を掻き⽴てていくものになるだろう。
本展キュレーター 松江 李穂
開催日 | 2022年09月08日~2022年09月25日 |
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会場 | biscuit gallery |
会場住所 | 東京都渋谷区松濤1丁目28−8 biscuitビル 地図 |
地域 | 東京 / 渋谷区・新宿区(表参道・青山など) |
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