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音楽・ファッション・映画などを横断しながらグラムロックシーンの象徴となったディビッド・ボウイ、挑発的な姿で保守的な女性像を破壊していった女性ロックバンドのザ・ランウェイズなど、70年代のスターを描いた作品を発表します。

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水戸部七絵「Rock is Dead」

「Rock」というカルチャーは、退屈で窮屈な世の中を打破するエネルギーの象徴として、20世紀に鮮烈な光を残してきました。声なき声の代弁者、時代に唾を吐くアナーキスト、時代を変えて行く革命者として、その時代を生きる若者たちを魅了し、リードしてきたロックスター。しかし時代の変化とともに商業化し、スターダムに押し上げられた存在はスターという商品として消費され、思想は形骸化し、スタイルのみが残って行きます。こうした羨望と失望の中で、「Rock is Dead」という言葉が飛び交いました。

挑発的で攻撃的な音楽性、きらびやかなスタイル、力強いメッセージの他方で、その存在は偶像化され、商品として消費されていくこととなっていった歴史があります。そして、ロックスターたちは偶像化された自己と、実態としての自己との狭間で、矛盾と葛藤を抱えながら歌い続けてきました。水戸部は、こうした時代のアイドルたちの姿に、消費と表現というアートという世界を生きる上で向き合わなければならない二律背反を、重ねながら新作の制作を続けてきました。資本主義の限界を指摘される時代を迎えながらも、それでも肥大化するアートマーケット。それと迎合しながら形骸化し、デフォルメされていくアート。この状況に幻滅したとしても、資本の原理を無視することはできないことは、周知の通りです。そのことを十二分に理解しながらも、水戸部はこうした状況を打ち砕くように絵の具を塗り込めて行いきました。彼女は、「Art is Dead」という言葉を想いながら、「Rock Star」を描いて行いったのです。

本展覧会では、音楽・ファッション・映画などを横断しながらグラムロックシーンの象徴となったディビッド・ボウイ、挑発的な姿で保守的な女性像を破壊していった女性ロックバンドのザ・ランウェイズなど、70年代のスターを描いた作品を発表します。ポップで、カラフルで、主義も主張もない当たり障りのないインテリアがアートとしてマーケットを騒がす時代。そんな状況に対して、矛盾と葛藤の中で生きてきたスターたちを描くことで、商品としての絵画を打破していこうという試みです。効率や扱いやすさを無視して貫いてきた超厚塗りという水戸部のスタイルで描かられたロックスターたちは、鮮烈な絵の具の匂いを放ち、その重量と質量をまといながら、今日のアートにアンチテーゼを投げかけています。

開催日 2021年06月24日~2021年07月11日
会場 biscuit gallery 1階〜3階
会場住所 東京都渋谷区松濤1-28-8 biscuit bldg. 地図
地域 東京 / 渋谷区・新宿区(表参道・青山など)
入場料 無料
営業時間 13:00〜19:00(土日:12:00〜18:00)
イベントURL https://biscuitgallery.com/nanaemitobe-rockisdead/
東京都渋谷区松濤1-28-8 biscuit bldg.
東京・千代田区・中央...
2025/10/18 ~ 2025/11/18
東京・港区・文京区(...
2025/10/31 ~ 2025/10/31

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