【美術展・展覧会】MOA美術館所蔵 吉田博 木版画展ー抒情の風景(ノスタルジック・ユートピア)
2017年1月14日(土) ~2017年2月26日(日)
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本展では吉田博の木版画にスポットを当て、MOA美術館所蔵の作品より名作86点を紹介します。
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【画像データ(キャプション:吉田博《タジマハルの朝霧 第五》1932(昭和7)年 木版、紙 36.2×51.0cm MOA美術館所蔵)】
*チケットプレゼント応募締切*
2017年1月15日(日)/5組10名
応募方法は文末に記載
明治・大正・昭和の時代にかけて活躍した画家、吉田博。福岡県久留米市に生まれ、若くしてその才を見出された博は、水彩画・油彩画・木版画といった分野で優れた作品を残しました。中でも国内外の景観を中心とした木版画を多く制作し、その精緻な技法と色彩の豊かさで、今もなお愛好家を魅了し続けています。また、特に「櫻八題」、「東京拾二題」など日本の風景を表現した作品は、その場の光や大気の様子までも再現したかのような写実性と、観る人にどこか懐かしさを感じさせる抒情性を兼ね備えています。本展では吉田博の木版画にスポットを当て、MOA美術館所蔵の作品より名作86点を紹介します。
【見どころ】
伝統的な木版画に洋画の表現を融合した「新しい木版画」で国内外を魅了。
時間の経過や大気の移ろいまでも捉えた、木版画とは思えない色彩の表現、
写実性は必見。情緒あふれる風景をお楽しみください。
[序章 吉田博の木版画]
吉田博の木版画には、大判・多色摺・別摺という、3つの大きな特徴があります。長辺が70cmを超える大判作品には、優れた下絵の構図と高い摺りの技術の両方が要求されます。また、何枚もの版を使用し何回も摺り重ねる多色刷では、色味の複雑さや立体感を出すため、正確に版の構成を考えることが必要でした。多くの作品が30回前後の摺りで完成となるところ、博の作品では96回も摺っているものもあります。また同じ版木を用いながら作品によって色を変える別摺では、時間や気候の変化を巧みに表現しています。自ら彫りと摺りを研究した博は、創意工夫を重ねた「新しい木版画」を生み出しました。
[第1章 旅する画家]
日本人の洋行がまだ珍しい時代、博は決死の覚悟をもって政府の後押しなく渡米し、成功を収めました。その後もボストンをはじめアメリカで活躍する一方、欧州からインド、アジアにまで出かけ、各地で写生を続けています。グランドキャニオンのようなアメリカの雄大な自然や、マッターホルンをはじめとするヨーロッパの高峰。「水の都」ヴェネツィアに、壮麗なインドの宮殿。そして晩年に従軍で訪れた中国の街並み―。数々の写生旅行で博が目にした風景は、その土地それぞれの特徴を美しく捉えながら、木版画として私たちの前に再現されています。
[第2章 山の画家]
若き日より山に親しみ、深山幽谷に分け入って写生をした博にとって、登山はライフワークそのもの。毎夏の日本アルプス登山を欠かさないほど高山に魅入られた博は、生涯をかけて「山の一番美しい表情」を捉えた作品を制作しました。葛飾北斎の「冨嶽三十六景」に着想を得たと言われる連作「冨士拾景」など、様々な場所から富士山の姿を捉えた作品は、1つの山に対する博のこだわりを感じさせます。また博が最も愛した日本アルプスからは、次男の名前にもなった穂高山(穂高岳)と、隆々とした流れを見せる黒部川を描いた作品を展示します。
[第3章 水の画家]
広々とした海、とめどなく流れる川、静かに周りを映す湖、雨の名残の水たまり―。博の木版画作品には、様々な姿で「水」が登場します。中でも連作「瀬戸内海集」では、同じ版を用いながら色を変えて摺る手法をとり、1つのイメージを朝、午前、午後、霧、夕、夜の6つの場面に展開しています。この作品ではその場に満ちる光や大気の温湿度、時々の天候や映り込む景色が刻一刻と姿を変えていく様子が表現されています。また、ダイアナ妃が執務室に飾った《光る海》など、博の代表作といえる作品も併せてご紹介します。
[第4章 旅する画家、再び]
博が制作した250種類以上の木版画の中で、特に数が多いものは日本の名勝地を描いた作品です。日本の風景が持つ抒情性や、自然と名跡との調和の美しさは、日本に閉じこもることなく、多くの洋行を経た博だからこそ捉えることができたものです。博は、東京に取材した連作「東京拾二題」をはじめ、京都の《金閣》、奈良の《二月堂》、栃木の《東照宮》など、日本各地の名所を題材に制作を続けました。博が実際に訪れたことのある風景だからこそ、時の移ろいやその場に流れる空気、あるいは人々の賑わいが作品から伝わってきます。
[第5章 抒情の風景]
積極的に国内外をめぐり続けた吉田博。その隣には、画家としての活動に理解を示し、共に旅をし、支え続けた家族の存在がありました。博はこうした家族との何気ない日々の生活も作品に残しています。また日本を象徴する花である桜の名所を表した連作「櫻八題」も手掛けています。8つの名所それぞれに相応しい種類の桜が取り合わされた「櫻八題」は、描かれる時間帯や天候、構図も異なっており、「桜」という共通の題材を通して様々な春の風景を再現した作品です。異国にあっては日本を想像させ、日本にあってはいつかどこかで見た懐かしさを覚えさせる桜は、博によって「抒情の風景(ノスタルジック・ユートピア)」として表現されています。
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開催日 | 2017年01月14日~2017年02月26日 |
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会場 | 名古屋ボストン美術館 5階ギャラリー |
会場住所 | 名古屋市中区金山町一丁目1番1号 地図 |
地域 | 東海 / 愛知 |
入場料 | 一般:900円(700円) 高大生:700円(500円) 中学生以下:無料 ( )内は前売/団体(20名様以上)および平日17:00以降の割引入館料金。 学生の方は証明書をご提示ください。 |
営業時間 | 火~金曜日 10:00~19:00 土・日・祝休日 10:00~17:00 最終入館 閉館の30分前まで 【休館日】 月曜日(祝祭日、振替休日の場合は、その翌日) 展示替え期間 年末年始 |
イベントURL | http://www.nagoya-boston.or.jp/exhibition/list/yoshida-201701/outline.html |
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