若林奮 飛葉と振動
2015年8月15日(土) ~2015年12月23日(水)
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<神奈川県立近代美術館 葉山>
庭を手がかりに、晩年の彫刻シリーズ〈飛葉と振動〉に至る若林の制作を、関連する彫刻、模型、素描、写真などで検証します。
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イベントDATA
若林奮(わかばやし いさむ 1936-2003)は戦後日本を代表する彫刻家です。町田(東京都)に生まれ育ち、1959年に東京藝術大学美術学部彫刻科を卒業した若林が彫刻家として活動を始めたのは1960年代初めのことでした。鉄の塊をグラインダーで削ったり、面にして継ぎ合わせて生み出す形態は、その変幻自在なイメージによって、見る人に様々な想像を喚起させてきました。
1970年前後から国内の主たる野外彫刻展などで受賞を重ねた若林は、国外でも2度のヴェネツィア・ビエンナーレ(1980 年、86年)やドイツ、マンハイム市立美術館ほかでの個展(1997-98年)などで高い評価を得ていきますが、同時代の美術運動から距離を保ちつつ、常に独自の思索を続けた作家でした。
若林がその半世紀余の創作を通じて追求したこと、それはわたしたち人間と自然とがいかなる関係にあるかを問うことでした。鉄をはじめ、銅や鉛、木、石膏、硫黄などの様々な素材によって、自然の光、水、大気などの気象や、山や川などの地勢の変化、あるいは植物の生態、犬の呼吸、ハエの飛翔といったおよそ彫刻にしがたい対象を作品に取り込みながら、手のひらほどの小品から巨大なインスタレーションまで彫刻の可能性を追求していきました。
「自分が自然の一部であることを確実に知りたい」とする若林は、人間と自らを取り囲む外界との関係を把握する架空の物差しとして、1977年頃に「振動尺」という彫刻の概念を生み出します。彫刻を自然の生命の「振動」を感じ取るための手がかりとする発想は、やがて1980年代から晩年に続く一連の「庭」の制作へと展開します。
「飛葉と振動」は若林が最晩年の彫刻に名づけた言葉です。木の葉が飛来し、光や大気と共に自らも振動する場。そこは、自然と人間との共生を求め、思索し続けてきた作家がたどり着いた空間であり、庭を想起させます。
神奈川県立近代美術館では1973年、1997年に続く3回目の個展となります。作家没後に開催される本展は、これまで充分に紹介されてこなかった若林の庭をめぐる制作に光をあてるものです。《軽井沢・高輪美術館の庭》(1982-85年)、《神慈秀明会神苑の庭》(1986-96 年)、《緑の森の一角獣座》(1995-2000年)、《4 個の鉄に囲まれた優雅な樹々》(2000年)の4つの庭を中心に、関連する彫刻約100 点のほか、水彩・素描約140 点、さらに関係書籍・資料を通して、若林の創作世界を見つめ直す試みです。
開催日 | 2015年08月15日~2015年12月23日 |
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会場 | 神奈川県立近代美術館 葉山 |
会場住所 | 神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1 地図 |
地域 | 南関東 / 神奈川 |
アクセス | JR横須賀線でお越しの場合 JR横須賀線「逗子」駅前(3番のりば)から京浜急行バス「海岸回り(逗11、12系統)葉山一色」行き(所要時間約18分)に乗車し、「三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前」で下車。 京浜急行でお越しの場合 京浜急行「新逗子」駅前(南口2番のりば)から京浜急行バス「海岸回り(逗11、12系統)葉山一色」行き(所要時間約18分)に乗車し、「三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前」で下車。 |
入場料 | 一般 1,000円(団体900円) 20歳未満・学生 850円(団体750円) 65歳以上 500円 高校生 100円 ※団体料金は20名様以上から適用されます。 ※中学生以下、および障害者手帳をお持ちの方は無料です。 |
営業時間 | 午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで) 休館日 月曜日(ただし9月21日、10月12日、11月23日は開館)、 10月13日(火曜)[展示替休館] ※無料開館日:11月3日(火曜・祝日) |
イベントURL | http://www.moma.pref.kanagawa.jp/index.html |
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