世界記憶遺産・山本作兵衛の世界 ~記憶の坑道~
2015年6月6日(土) ~2015年7月26日(日)
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<福岡市博物館>
山本作兵衛の炭坑記録画に描かれた世界と、それを生み出した筑豊という歴史的風土を紹介
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イベントDATA
明治25年(1892)に遠賀川の川船船頭の子として生まれ、ほぼ半世紀を筑豊の炭鉱労働者として生きた山本作兵衛(1892~1984)は、坑内・坑外に渡る炭坑の労働や、炭坑が作り出したコミュニティ、そこでの人びとのくらしを描いた厖大な記録を残しました。
それらは雪崩閉山と称された筑豊の解体期に、何の絵画教育も受けていない一介の労働者によって、驚くべき記憶力の中から紡ぎ出されたものです。その多くが児童が使う粗末な画用紙と水彩絵の具で描かれた作兵衛画は、独特の技法と視点で、見る人に不思議な安らぎと懐かしさを与えるものです。坑内の過酷な労働や、事故、暴力などの負の側面を描く場合でも、作兵衛はそれらを告発するのではなく、そこに生きた人人々の存在全体を、肯定の眼で包み込んでいます。このような絵画作品は、世界に例を見ないと言ってよいでしょう。1960年代の後半に作兵衛画が世に出ると、多くのメディアに取り上げられ、人々の注目を集めました。そして、2011年にはユネスコによって世界記憶遺産Memory of the Worldに認定されました。
しかし、世界遺産に認定された原画は、画用紙(酸性紙)に水彩絵の具で描かれたという物質的な脆弱性から、所蔵する田川市石炭・歴史博物館でもきわめて限定された公開しかされていません。本展覧会では、所蔵機関でも実施したことのない大規模な原画の展示によって、観覧者にじっくりと作兵衛の世界に浸ってもらいます。それと同時に、映像資料を含むさまざまな関連資料によって、山本作兵衛の炭坑記録画に描かれた世界と、それを生み出した筑豊という歴史的風土を紹介するとともに、なぜそれが世界性を持ったのか、今日炭鉱はどのような意味で歴史的遺産なのかを解き明かします。
開催日 | 2015年06月06日~2015年07月26日 |
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会場 | 福岡市博物館 |
会場住所 | 福岡市早良区百道浜3-1-1 地図 |
地域 | 九州 / 福岡 |
アクセス | 市営地下鉄…博多駅〔K11〕から約13分、天神駅〔K08〕から約7分。 西新駅〔K04〕(1番出口)下車徒歩約15分 西鉄バス …博多駅前A、博多バスターミナル1番5・6のりばから約25分。 天神バスセンター前1Aのりばから約20分 博物館北口、福岡タワー南口、博物館南口下車 無料駐車場…250台 |
入場料 | 一 般 1,300円(1,100円) 高大生 900円(700円) 小中生 500円(300円) ※( )内は、前売り、20人以上の団体、満65歳以上(シルバー手帳等の年齢を証明できるものを提示)の割引料金 |
営業時間 | 9時30分~17時30分 ※7月は日・祝日を除き午後7時30分まで開館(入場は30分前まで) 休館日 月曜日(月曜日が祝・休日の場合は開館し,翌平日休館) 【7月20日(月・祝)は開館、7月21日(火)に休館】 |
イベントURL | http://rkb.jp/kioku_no_koudou/ |
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