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<アサヒビール大山崎山荘美術館>
志村氏が本格的に染織の道に入った1955年からちょうど60年目を数える2015年、長い創作の歩みを振り返りそのルーツをたどります。

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志村ふくみ ―源泉をたどる

 人間国宝・志村ふくみ氏は、染織の分野で独自の道を開拓し、90歳となった今なお第一線で活躍しています。草木の自然染料で糸を染め、手機(て ばた)で色彩豊かに織りあげた作品の数々は、見る者を魅了してやみません。志村氏が本格的に染織の道に入った1955年からちょうど60年目を数える2015年、長い創作の歩みを振り返りそのルーツをたどります。

 本展では、《方形文綴織単帯《ほうけいもんつづれおりひとえ おび》》(1957年)をはじめとする、志村氏の原点となった1950年代後半の初期作品から、《青孔雀《あお く じゃく》》(2014年) 【後期展示】といった、初公開となる最新作まで、志村氏の作品約50点から、創作の60年をご紹介いたします。
 また、志村氏の母・小野豊《とよ 》(1895-1984)、小野が指導を受けていた染織家・青田五良《ごろう》(1898-1935)の貴重な染織作品をご覧いただくとともに、志村氏の活動の出発を後押しし支えた、木漆工芸家・黒田辰秋(1904-82)、陶芸家・富本憲吉(1886-1963)らの名品も同時に公開、総数約90点を出品し、志村ふくみ氏の作品世界とその源泉に迫ります。

 1941年、志村氏は、母の小野豊から初めて機織《はたおり》を習ったことが発端となって織の世界へ導かれます。小野は、民藝運動の理念を実践していた上加茂民藝協団《 かみ が も みんげいきょうだん》に参加し、思想家・柳宗悦(1889-1961)のすすめで、青田五良から指導を受けていました。青田は当時すでに姿を消しつつあった丹波布などの織物の良さを見出して研究し、自ら紡いだ糸を草木で染めて織る、旧来のやり方を重んじていました。青田のとり組み、特に天然の植物染料による草木染めと、その発色の美しさは、後に小野を通じて娘である志村氏に伝わり、素晴らしい成果が生み出されることとなります。

 このたび出品する青田五良の作品は、アサヒビール大山崎山荘美術館所蔵品の中核をなす、山本爲三郎《ためさぶろう》コレクションに由来します。アサヒビール初代社長・山本爲三郎(1893-1966)は民藝運動を厚く支援した人物であり、そのため山本のもとには、民藝運動に関係した陶工、染織家たちの初期作品など他では見られない優品が数多く集まりました。志村氏の原点を探るとき、非常に重要な存在である青田の作品を、日本で唯一まとまったコレクションとして有する当館ならではの展示となります。 
※前期・後期で作品を入替えます
【前期】2015年1月17日(土)― 2月15日(日)
【後期】2015年2月17日(火)― 3月15日(日)

開催日 2015年01月17日~2015年03月15日
会場 アサヒビール大山崎山荘美術館
会場住所 京都府乙訓郡大山崎町字大山崎小字銭原5-3 地図
地域 京阪神 / 京都
アクセス ●JR京都線(在来線)
快速・各停「山崎駅」

●阪急電車京都線
急行・各停「大山崎駅」
よりどちらも徒歩10分(500m)
入場料 一般900円(800円)
高大生500円(400円)
中学生以下無料
障害者手帳お持ちの方300円 
※( )内は 20名様以上の団体の場合
営業時間 10:00-17:00(最終入館 16:30)

休館日
月曜
イベントURL http://www.asahibeer-oyamazaki.com/
京都府乙訓郡大山崎町字大山崎小字銭原5-3

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