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<安曇野ちひろ美術館>
自然の風物を描いた代表作、日本の物語をテーマにした絵本『つるのおんがえし』『たけくらべ』『ひさの星』『赤い蝋燭と人魚』、水墨的な表現にも通じる『万葉のうた』の原画と書の作品などを展示し、ちひろの絵に息づく日本的な美意識を探ります。

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ちひろ・和の心

古来より日本人は、花鳥風月に象徴される美しい自然を詩歌や絵画に表現してきました。ちひろもまた、四季折々の花や草木、小鳥や蝶、流れゆく雲や風、輝く月といった自然の風物を、その作品のなかに詩情豊かに描いています。

「秋草のなかの少女」は、晩秋の野を彩る秋草や枯れ葉が主役の作品です。少女の前景に描かれた枯れ葉は、深いこげ茶色を基調にしながら、紅葉の名残を思わせる鮮やかな赤や朱色、緑や紫といった色が複雑ににじみ込んでいます。枯れ葉の微妙な色合いにも、ちひろは秋から冬へと移ろいゆく季節の気配を感じていたのでしょう。秋草をみつめる少女の姿は、ちひろ自身と重なるようです。

自然をとらえる繊細な感覚とともに、ちひろの絵には造形的にも日本の伝統絵画に通じる面が見受けられます。秋草の向こうに月をとらえた構図は、琳派などの作品にも多く用いられたものですが、ちひろは実際よりはるかに大きく満月を描くことで、月を見上げる子どもたちの感動を伝えています。1960年代中頃の作品に顕著な、モチーフの大胆なクローズアップや装飾的な画面構成は、伝統的な草花図にも数多くの作例があり、日本的な装飾観を感じさせるものです。

*掲載画像について
あやめ
1973年

開催日 2012年09月21日~2012年11月30日
会場 安曇野ちひろ美術館
会場住所 長野県北安曇郡松川村西原3358-24 地図
地域 甲信越 / 長野
アクセス JR大糸線「信濃松川」駅より約2.5km 
タクシー約5分
レンタサイクル約15分
徒歩約30分
「穂高」駅より 
あづみ野周遊バス約20分 【4月14日(土)より期間限定で運行】
入場料 大人800円、高校生以下無料
営業時間 9:00~17:00

休館日
第2・4水曜日(祝休日は開館、翌平日休館)
10/10(水)、10/24(水)、11/14(水)、11/28(水)
イベントURL http://www.chihiro.jp/azumino/
長野県北安曇郡松川村西原3358-24

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