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イベント訪問レポート
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親鸞
本願
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親鸞聖人の750回忌記念企画の親鸞展に行ってきました。

お正月明けということで会場はかなりの混雑。

デパートの美術企画展は招待券で入場する人が多く、通常はチケット売り場で購入している人の数もちらほらなのですが、この展覧会はチケット売り場に人の列も。

熱心なお客さんも多くて、敬虔な信者さんなのでしょうか、一つ一つの肖像画や像の前で手を合わせて拝みながら鑑賞されている方も沢山いらっしゃいました。


展示の内容は・・・



私のように、学校の勉強、日本史でしか親鸞を知らない者でも、人間・親鸞の生きざまや功績、そしてパワーも感じる事が出来て、大変分かりやすい展示になっていました。
まさに、親鸞の目指した、だれでも分かりやすい仏の教えではないですが、親鸞という偉人を殆ど知らなかったのに、会場を出る頃には少し知ることが出来て行って良かったと思いました。

展示内容は上の画像にあるような像や親鸞の使用していた私物の展示がメインですが、画像の東本願寺の阿弥陀如来像の区角には、お客さんのお賽銭が沢山投げられてチャリンという音が響き続けていました。
お寺から出て展示される際にはきっと生抜き(しょうぬき)をされて持ちこまれているのでしょうがやはり仏様なので像のある一角は特別な清浄な空気が。


お客さんの年代層は、70歳代?の方が中心で若者は殆どいなかったのが特徴で偏りがありました。
若年層が観ても得るものが大きいので勿体無い気もしました。



以下が、親鸞の生涯で、すごいと思ったこと。

9歳にして仏門に入ると決めて比叡山に入山し、修業を始め、中でも選ばれた僧だけが許される1000日の厳しい修行(3年)山を毎日念仏を唱えながら駆け巡る修行は一日でも挫折したら、その場で死ななければならず、死んだ時に顔に掛ける白い布を携帯して修行していた。


そんな厳しい修行を20年続けても、自ら求める結果には達することが出来ず山を下りて法然の弟子に。
そして、日本の仏教界初の結婚。
奥さんも出家して、のちにはお子さんも僧になり、一家で関東一帯に布教活動をすることになった。


新潟に流罪(そのいきさつは法然の弟子が上皇の寵姫2人を勝手に出家させてしまった件でその4弟子は死罪、法然他7名は流罪になった事件)。


流罪後は僧籍をはく奪されるが、自らを「僧でもなく一般人でも無い」者とし、逆境にあっても、なお素直にありのままの自分を見つめ受け止めながら茨城県を中心に一家で布教活動に従事する姿に、数多くの賛同者が。

60歳で故郷京都に戻ってからも、質素な草庵を転々としながら法然の教えを伝え、念仏を唱え続け、沢山の弟子や門下に尊敬され90歳の大往生を遂げた。

人間としてカリスマ性も勿論ですが遺物や肖像を観ながら生涯をたどるだけでも物凄い精神力の強さを感じました。


また企画展グッズも通常の美術展とは違ってました。
瓦せんべい、かりんとう、線香や数珠などのお参りグッズ、親鸞像のミニチュアフィギアなど渋いグッズが目立ちました。


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