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今年もあっというまに年の瀬が近づいてきました。早いですね、ほんと。歳をとるに連れ、1年があっという間にすぎていくように感じます。

年末にラジオやテレビから必ず耳にするのは、べートーベンの第九。第九の第四楽章の主題は歓喜の歌といわれています。
こちらにちなんで、もうひとつの歓喜の歌を取り上げてみたいと思います。

ちょっと前になりますが、9/23(木)、BS-TBSのSONG TO SOULという音楽番組でディープ・パープルが取り上げられていました。

中学生の頃、レインボーの「アイ・サレンダー」が売れている時に、リッチー・ブラックモアのギターに惹きつけられ、リッチーのファンになりました。そしてディープ・パープルも好んで聴きました。第三期の「紫の炎」や「ミストゥリーテッド」もよかったが、やっぱり第二期のイアン・ギランのボーカルの時代が一番好きです。なかでもアルバム「マシン・ヘッド」は名曲が多く「ハイウェイ・スター」、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」がクレジットされていてその時期のライブ版「ライブ・イン・ジャパン」とともにレコードが擦り切れるほど聴いたアルバムです。

このアルバム制作時の出来事がこの番組のテーマです。

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レコーディングの場所はスイスのモントルーのカジノ。そこでちょうどフランク・ザッパのコンサートが行われていたが、観客の一人が照明弾を天井に向けて放ち、そのせいで火事になったので利用できなくなった。
なんとか市のパビリオンと呼ばれるガラス張りの建物を借りられることになってレコーディングをしていたが、ガラス張りなだけに演奏の音が外に漏れ、近所迷惑なので止めろ、と警察にレコーディングを中止させられた。
そして次に、冬季のオフシーズンで閉鎖されていたグランドホテルの部屋を借りることができた。消音と防寒のためにベッド用マットを窓に積み上げて。そのおかけで資金も時間もショートしそうな中なんとかレコーディングが完成した、という。「スモーク・オン・ザ・ウォーター」の歌詞はその出来事をそのまま書いている。
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ここまでは大体知っていた通り(だってそう歌っているんだもんね)。以下は知らなかったことです。

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アルバム制作中に、このままだと一曲足りない、どうしよう?ということであの曲は生まれた。リッチーはあのダン・ダン・ダ~ンというテーマとメロディは用意していて、もう一曲に、「こんなのあるけどどうかな?」とメンバーに提案。歌詞と曲名がつくまでは、ダン・ダン・ソング(dang dang songかな)と呼んでいたそうだ。そこにジョン・ロードとイアン・ギランがレコーディング中の出来事を詞にした。
ドラムのイアン・ペイスが番組の中でインタビューに答えていた。
「あの歌は喜びの歌だ。火事があったりしたけれどようやくレコーディングができたうれしさを表現している。だから、いろんなヘビーメタルのバンドがカバーしてハード一色の演奏をしているのは曲を理解していない。大事なのは喜びのスウィングなんだ。」
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知らなかった、喜びの歌だったとは! 私も高校生の頃、そんなことも知らずにバンド演奏していました。火事という惨事で困って憂鬱な気分になっているのを表現している歌かと思っていました。なんだかアルバムのジャケットも陰鬱な、ムンクの叫びに近い感じだし。それに、喜びの歌、というにはあまりに曲調が渋くて暗いだし。

たしかにこの曲のイアン・ペイスのドラムはスウィングしていてかっこいいです。レッド・ツェッペリンのジョン・ボーナムには絶対できない芸当。でもイアン・ペイスはハードロック界では珍しいスウィングが持ち味の人で、スウィングしているのはこの曲に限ったことではありません。

ダン・ダン・ダーンのリフは、昔どこかの音楽雑誌のリッチーのインタビュー記事で読んだ私の不確かな記憶によると、ベートーベンの「運命」からインスピレーションをうけてずっと懐で温めていた、ということでした。しかし、それを使ってできた曲は「歓喜」だとイアン・ペイスは言っているのです。
根暗でペシミスティックなリッチーと、ポジティブなイアン・ペイス、イアン・ギラン。この曲はリッチーが作曲したが、火事と他のメンバーのおかげで名曲に仕上がったと言えるのかもしれません。この曲には各メンバーの、レコーディングの出来事からの感動がこめられているのは確かな気がします。

みなさん、知っていましたか?「スモーク・オン・ザ・ウォーター」が歓喜の歌だってことを。

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