根付「月待ち」

守宮は家の守り神ともされる、縁起物。
鹿正洞でも、過去数点拵えている。
当方はポリシーとして、
同じ意匠の細工を反復生産しないので。
一つのモチーフを繰り返し彫る場合は
工夫が必要になる。

だもので今度の守宮は、
ちょっと毛色を変えてみた。

活発に動き回る、夜の守宮ではなく。
まだ日が有る内に、物陰でじっと宵の到来を待つ守宮。
題して「月待ち」。

台座無しで守宮を彫る場合、
ネックになるのが尖った指先。
尻尾をループ状に配置することで、
指先が突き出ないよう処理した。

これなら「紐通し」も中心に置けるので、
懸架性も良い筈。


サイズは幅39mm x 高さ32mm x 厚さ10mm。
鹿角に鼈甲を象嵌。

大きい画像は「鹿正洞」：
http://www.nns.ne.jp/ent/p-design/rokusho-dou/Rokusho-do.html
内の ギャラリーにて。


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アメブロにて、製作工程を御紹介。
宜しければ御高覧を。

・解題/スケッチ
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10971612356.html
・生地取り/粗彫り
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10972713152.html
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10973764255.html
・本彫り
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10974835665.html
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10975910279.html
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10976965739.html
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10978019488.html
・目玉作り
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10978494393.html
・面張り
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10979093477.html
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10979266457.html
・研磨
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10980242504.html
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10981169657.html
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10982189671.html
・染め付け/組み立て/完成
http://ameblo.jp/rokusho-dou/entry-10982304595.html

カテゴリ

作品

立体・彫刻

工芸・陶芸・民芸

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作成者	甲斐國住 鹿正
作成日	2011年11月08日 02:04

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