国内最大級アートコミュニティーサイト会員登録数1万人以上

終了しました
カテゴリ
個展・グループ展・展示会
タグ[編集]
このページにタグをつけてみませんか?

<碧南市藤井達吉現代美術館>
現在の碧南に生まれた文人、山中信天翁の没後130年を記念した展覧会です。

2834 0 0 0
山中信天翁と幕末維新 -岩倉具視を陰で支えた文人-

 現在の碧南に生まれた文人、山中信天翁(1822-1885)の没後130年を記念した展覧会です。

信天翁は、1822(文政5)年に三河国碧海郡東浦村に生まれました。信天翁は号で(静逸(せいいつ)とも)、諱(いみな)は献(まつる)といいます。山中家は村の大地主で、かつ沼津藩大浜陣屋の用達を務めた家です。父は京都の儒者馬淵嵐山(まぶちらんざん)に、信天翁と弟猷(ゆう)も大坂の儒者篠崎小竹(しのざきしょうちく)に学ぶという家庭環境に育ちました。上方で勤王の志士と交わっていた弟猷が1854(安政元)年病死したのを機に、弟猗(き)に家督を譲り津(三重県)の儒者斎藤拙堂(さいとうせつどう)に学び京都に出ました。京都では勤王の志士と交わるなかで岩倉具視(いわくらともみ)の知遇を得、明治維新で新政府に入り登米(とめ)県知事や伏見宮家の家令(かれい)などを勤めました。やがて1873(明治6)年には全ての出仕を免ぜられて退隠し、京都の下鴨「二水荘」や嵐山の別荘「対嵐山房」で悠々自適の生活を送り、1885(明治18)年亡くなりました。

  ところで、これまで山中信天翁の遺墨展は折に触れて開催されてきました。しかし本展では、これまであまり触れられなかった、幕末に岩倉具視の知遇を得、維新後官吏として明治新政府の立上げに尽力した側面を、歴史資料を中心にご紹介します。

また、山中信天翁は碧南が生んだ幕末維新期の文人です。儒者である大坂の篠崎小竹、津の斎藤拙堂のもとで漢学を中心とした教養を身につけた信天翁は、詩文や書画を制作したり、漢詩文集に題字や序跋を寄せたりと、京都文人サークルの一員として活躍しました。富岡鉄斎に画の道でたつことを勧めたのも信天翁といわれています。本展では、信天翁の作品や遺愛品、煎茶道具などが一堂に会します。これらの作品を通じて、信天翁と彼をめぐる文人のいとなみをご紹介します。文人は、絵画・書・詩文などを別々の分野で扱い評価する近現代の価値観では抜け落ちそうな存在ですが、しかしその価値観が形成される前夜、日々の生活に書画制作・鑑賞を取り込んでいた文人の、芸術への向き合い方の一端を伝えてくれることでしょう。

開催日 2015年01月23日~2015年03月08日
会場 碧南市藤井達吉現代美術館
会場住所 愛知県碧南市音羽町1丁目1 地図
地域 東海 / 愛知
アクセス 名古屋鉄道三河線碧南駅より徒歩6分
名古屋駅より JR東海道本線「刈谷」駅乗り換え、名鉄刈谷駅から三河線碧南行終点下車
名鉄名古屋本線「知立」駅乗り換え、名鉄三河線碧南行終点下車
入場料 一般400(320)円
高校・大学生200(160)円
小・中学生100(80)円
※()は20名以上の団体
営業時間 10:00-18:00 (入場は17:30まで)

休館日
月曜日
イベントURL http://www.city.hekinan.aichi.jp/tatsukichimuseum/
愛知県碧南市音羽町1丁目1

まだこのイベントが書かれたブログはありません。

会員登録をしてコメントしよう!

同じカテゴリーのイベント

開催中 2025年9月2日(火)

2025年9月7日(日)
東京 世田谷区・目黒区・品川区・大田区(下北沢・自由が丘など)

第9回bucca展

buccaとは、ブックカバーをもとにした造語。 ブックカバーの実用性、機能性を排し、本に寄り...

開催前 2025年9月30日(火)

2025年10月5日(日)
東京 渋谷区・新宿区(表参道・青山など)

いぬまたま個展 「思い出のプレパラート」

記憶を観察して空想の絵を描いている。 人生で2回目の個展、透明水彩絵の具に和紙や箔を併用...

もうすぐ開催 2025年9月9日(火)

2025年9月14日(日)
東京 渋谷区・新宿区(表参道・青山など)

公募展「月-Luna展 2」

時に夜空を明るく照らし、青空にも映えるその姿は物語の主役となることも多く、 これまでにたくさ...

開催中 2025年9月2日(火)

2025年9月7日(日)
東京 渋谷区・新宿区(表参道・青山など)

はこにわ展2025

「箱庭」とは小さな箱に散水や庭園を模したもの。 誰もが自分の心の中に世界を持っていて、そ...

このイベントに行きたい人0人