山中信天翁と幕末維新 -岩倉具視を陰で支えた文人-
2015年1月23日(金) ~2015年3月8日(日)
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<碧南市藤井達吉現代美術館>
現在の碧南に生まれた文人、山中信天翁の没後130年を記念した展覧会です。
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イベントDATA
現在の碧南に生まれた文人、山中信天翁(1822-1885)の没後130年を記念した展覧会です。
信天翁は、1822(文政5)年に三河国碧海郡東浦村に生まれました。信天翁は号で(静逸(せいいつ)とも)、諱(いみな)は献(まつる)といいます。山中家は村の大地主で、かつ沼津藩大浜陣屋の用達を務めた家です。父は京都の儒者馬淵嵐山(まぶちらんざん)に、信天翁と弟猷(ゆう)も大坂の儒者篠崎小竹(しのざきしょうちく)に学ぶという家庭環境に育ちました。上方で勤王の志士と交わっていた弟猷が1854(安政元)年病死したのを機に、弟猗(き)に家督を譲り津(三重県)の儒者斎藤拙堂(さいとうせつどう)に学び京都に出ました。京都では勤王の志士と交わるなかで岩倉具視(いわくらともみ)の知遇を得、明治維新で新政府に入り登米(とめ)県知事や伏見宮家の家令(かれい)などを勤めました。やがて1873(明治6)年には全ての出仕を免ぜられて退隠し、京都の下鴨「二水荘」や嵐山の別荘「対嵐山房」で悠々自適の生活を送り、1885(明治18)年亡くなりました。
ところで、これまで山中信天翁の遺墨展は折に触れて開催されてきました。しかし本展では、これまであまり触れられなかった、幕末に岩倉具視の知遇を得、維新後官吏として明治新政府の立上げに尽力した側面を、歴史資料を中心にご紹介します。
また、山中信天翁は碧南が生んだ幕末維新期の文人です。儒者である大坂の篠崎小竹、津の斎藤拙堂のもとで漢学を中心とした教養を身につけた信天翁は、詩文や書画を制作したり、漢詩文集に題字や序跋を寄せたりと、京都文人サークルの一員として活躍しました。富岡鉄斎に画の道でたつことを勧めたのも信天翁といわれています。本展では、信天翁の作品や遺愛品、煎茶道具などが一堂に会します。これらの作品を通じて、信天翁と彼をめぐる文人のいとなみをご紹介します。文人は、絵画・書・詩文などを別々の分野で扱い評価する近現代の価値観では抜け落ちそうな存在ですが、しかしその価値観が形成される前夜、日々の生活に書画制作・鑑賞を取り込んでいた文人の、芸術への向き合い方の一端を伝えてくれることでしょう。
開催日 | 2015年01月23日~2015年03月08日 |
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会場 | 碧南市藤井達吉現代美術館 |
会場住所 | 愛知県碧南市音羽町1丁目1 地図 |
地域 | 東海 / 愛知 |
アクセス | 名古屋鉄道三河線碧南駅より徒歩6分 名古屋駅より JR東海道本線「刈谷」駅乗り換え、名鉄刈谷駅から三河線碧南行終点下車 名鉄名古屋本線「知立」駅乗り換え、名鉄三河線碧南行終点下車 |
入場料 | 一般400(320)円 高校・大学生200(160)円 小・中学生100(80)円 ※()は20名以上の団体 |
営業時間 | 10:00-18:00 (入場は17:30まで) 休館日 月曜日 |
イベントURL | http://www.city.hekinan.aichi.jp/tatsukichimuseum/ |
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