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個展
イラストレーター
大槻香奈

少女をモチーフとし作家自身の内面や心情・意思を投影し訴えかける作品を発表し続けており、表現力や発信力、唯一性が備わった作家といえます。今回の展覧会では、過去作から新作までの流れを一気に展示します。今までとは異なり新しい試みを施した新作を皆様にご紹介致します。「今」注目すべき作家である大槻香奈の、史上最大規模の個展です。

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大槻香奈個展「生処に帰す」―実感としての生死の先に― 開催

このたび、The Artcomplex Center of Tokyo(ACT)では、2014年1月14日(火)-2月9日(日)の期間で、大槻香奈 個展 “「生処に帰す」―実感としての生死の先に―”を開催致します。
大槻は、少女をメインのモチーフに、混沌とした社会の中で生きる私たちに作家自身の内面や心情・意思を投影して訴えかける作品を2007年から現在に至るまで発表し続けており、表現力や発信力、唯一性が備わった作家といえます。また、作家活動と並行して、書籍やCDなどの装 幀画を手がけるなど、イラストレーターとしても幅広く活動しています。
今回の展覧会では、100坪を有するartcomplexhallをフル活用し、30号から100号の大作をはじめ、大槻の象徴とも言えるポートレートシリーズなど、過去作から新作までの流れを一気に展示します。そして、2014年の年明けに、今までとは異なり新しい試みを施した新作を皆様にご紹介致します。
さらに本展では、何度か共に作品の発表をしている“Calmloop”の映像作品を同会場にて特別上映し、展覧会コンセプトの「時の流れの表象」を、大槻とは異なったアプローチで皆様にお楽しみ頂きたいと思います。
「今」注目すべき作家である大槻香奈の、史上最大規模の個展です。是非ご高覧ください。

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「生処に帰す」―実感としての生死の先に―

  蝶の蛹について考えている。青虫と蝶は生存戦略の全く異なる生物であり、蛹になる事で青虫としての死のかわりに蝶という新たな生を手に入れるのだと考えると、蝶は青虫の死後と言える。どこまでが青虫の生で、どこからが青虫の死なのだろうか。そう考えると蛹は「生死の境界に佇む存在」なのだと思えてくる。もしくは「実感としての生死を内包する存在」とも言えるのかもしれない。そのように解釈した時、私は今をとても蛹的に生きていると感じた。

  人間という生物は、生きている「事実」の他に、生きている「実感」を得る事を必要としている。そんな訳で、人はしばしば生きながら死んでいたり、死んでいるように生きている事がある。その生の「実感」をいかにして得ているのだろうかという問いと、蝶の一生を照らし合わせるところから、今回の作品制作ははじまった。

  蝶の成長過程はとてもシンプルだ。青虫から蛹へ、そこから蝶になって一生を終える。しかし人間は「実感」としてはそうシンプルな構造で死に向かえる訳ではない。例えば「思春期」という観念において。それは一般的に子供の頃のある期間一度きりのものとして認識されているが、個人的には、人は成長しようとする意思さえあれば「子供→思春期→大人」の流れを一生のうちに形を変えて何度もループするものだと考えている。実際的には生から死へと緩やかな時間の流れの中に自分が存在しているのだが、実感としてはそうではない。一生のうちに自分が何度も死に、何度も生まれ変わる。それが生のリアリティだと感じる。蝶で例えるなら、死ぬまでに蛹の時期が何度も訪れるようなイメージなのだ。

  個人の生においてだけでなく、戦後、震災後に破壊と生成を繰り返してきた日本都市にもそれと同じような蛹的匂いを感じている。蛹を生きるという感覚は、もしかしたらとても日本的であるのかもしれない。いずれ無くなるという事を理解していながら、半永久的に残す事を目的に創られた建築物に想いを馳せる時、それはまるで自分の人生のようだと感じられた。
  蝶を生成し、いずれ死があり、また青虫に戻り、再び蛹になっていく。こう書くと寂しい感じがするかもしれない。しかし人は生きていく上で「何度も蛹になれる」ということ、前とは違う蛹になっていけるということ、その事自体が新しい希望になりはしないだろうか。

  作品としては、実際的な生から死への「時の流れの表象」と、実感としての「生死の連鎖」の両観念を落とし込みたいと考えている。   私たちは今どんな理由で、どういった風に何度目かの蛹を生きるのか。作品が、観る人それぞれの「今」と照らし合わせて鑑賞して頂けたのなら幸いに思います。

(※モンシロチョウへの個人的な思い入れにより、本来「幼虫」と記載すべき部分を全て「青虫」としております。 今回の個展タイトルにある「生処(しょうじょ)」とは、仏教用語で死後生まれ変わる場所を意味し、ここでは生命の「実際的な死後」でなく、あくまで「実感的な死後」の意味合いでこの言葉を扱っています。)

2013.10 大槻香奈

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「生処に帰す」―実感としての生死の先に―
http://www.gallerycomplex.com/schedule/Hall14/ohtsuki_kana.html

<会期>
2014年1月14日(火)-2月9日(日) ※1月20日、27日、2月3日 月曜休館
11:00-20:00 ※最終日は17:00まで
[Reception Party] 1月18日(土) 17:00-19:30 入場無料

<会場>
The Artcomplex Center of Tokyo (ACT)
東京都新宿区大京町12-9 B1F artcomplexhall
TEL/FAX 03-3341-3253

<入場料> 無料

開催日 2014年01月14日~2014年02月09日
会場 アートコンプレックスセンター
会場住所 東京都新宿区大京町12-9 地図
地域 東京 / 渋谷区・新宿区(表参道・青山など)
アクセス 東京メトロ丸ノ内線四谷三丁目駅、JR総武線信濃町駅
各駅より徒歩10分
入場料 無料
営業時間 11:00-20:00 ※最終日は17:00まで
※1月20日、27日、2月3日 月曜休館
電話番号 03-3341-3253
イベントURL http://www.gallerycomplex.com/schedule/Hall14/ohtsuki_kana.html
東京都新宿区大京町12-9
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