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ビエンナーレ
現代アート
所沢
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さてさて、

二年前にもご紹介した

所沢ビエンナーレ「引込線」2011

またまたお邪魔しましたー!

この所沢ビエンナーレは、

美術家が主導して行うものとして、

とても面白く、興味深いものです。

(妻有や横浜トリエンナーレと比較しても)

昨今は特に、作家が自らプロデュース、

発信していかなければいけない

(したくなる?せざるをえない?)ようで、

そういうことが散見されるのですが、

現代アートになるとさらに、そういう空気感・付帯条件まで、

作家としては、コーディネートしたくなるのかもしれません。

今回の所沢ビエンナーレは、

4人の作家が、参加作家を選抜したそうです。

そういうこともあってか、

前回よりも、まとまっていた感じがありました。

やはり、イメージの核化って、大事ですね。

で、会場は、学校跡の体育館・プールと、

旧給食センターという、面白い所♪

いつも思うのですが、

よくこういうところを見つけてくるなー♪

(先日も、とある作家さんと話していると、

”あそこにある壊れかけの家がいいんだよー♪

って、言ってたしな(笑))

体育館では、吉雄介さんが面白かった~。

ブリキ?で、いろんな形のオブジェを

30種類弱配置してありました。

一つでも面白いのに、それを整然と配置して、

写真の撮り甲斐が、とーってもありました

もう一つの会場は、15分ほど歩いたところにある

旧所沢市立第2学校給食センター。

ここが面白い場所で、使っていた設備や機材が

まんま残っている所に、

作家が、それを生かして作品を置いていました。

というか、そういう機材を作品化してました。

つまり、”ここ”でしかできないということですね。

こういうのが、大事だと思うんです。

そこでやる”必然性”みたいなもの。

特に、この場所を生かして、

楽しんでいたなー、と思ったのが、中崎透さん。

残されたままであろう、ロッカーや台、鍋など、

ありとあらゆる道具を迷路のようにして、

その中に、メッセージを込めた作品を散財させていました~。

ゆこもりが数えただけで、16個あったかな。

あれは、男性陣は、特にグッとくると思いますよー(笑)

昔遊んだ、秘密基地のようで♪

受付をしていた人が、

(後で気づいたんですが)違う作品の作家さん(多分)で、

思わずその人に

”中崎透さんのって、いくつ作品あるんですか?”

って聞いちゃったら、そっけなく返事をされてしまった(苦笑)

作ることは勿論、第一義ですが、

やっぱり、他の作家作品まで、

見る側と一緒に楽しんで欲しいなー、と思いました。

その”楽しんでいる感じ”が伝わると、

その人の作品を見る目も変わるんですよ、結構。

こんなに楽しんでいる人が作るものなら、

面白いものかも、ってね♪

まあ、それはご愛嬌として、

このビエンナーレの特徴のもう一つは、

批評家・評論家も執筆などにより、

出品?しているということ。

これは、面白い切り口ですねー。

他では、聞いたことがない。。。

ただ、やはり会場では、難しいですね。

原稿がポツンと、置いてあったのですが、

ゆこもり的には、映像作品同様、

見ることを時間的に強いられる感じがしてしまいました。

こちらが、余裕を持って、鑑賞していないからなのですけど。

どうしても、ファーストインパクト、

もしくは、じわじわと、”なるほどねー”

と思わせてくれるものに興味が行っちゃいます。

後日、図録が出来るということなので、

そちらで、ゆっくり拝見したいと思います。

まあ、長々と書いてしまいましたが、

非日常、新たな切り口を見せてくれるのが、

こういうアートイベントの楽しい所。

ちょっと、脳みそを揺さぶられに行くのもいいですよー♪

9/18までです!!



所沢ビエンナーレ「引込線」2011 HP

http://tokorozawa-biennial.com/