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こないだのデザフェスvol33で良い出会いがありました。

となりのブースで、せっせとライブペイントしている女性アーティストさん。

ふと、来場者の感じの良いご夫婦が、そのアーティストさんの壁にかけられた出展作品に興味をもっておられました。しかし、時間をかけてお話ししていたにも関わらず、作品は売れず・・・

「どうしたの?」と聞くと、「他のブースを回って、また戻ってくるそうです」とのこと。

そして、「私、作品を売ったことがないんです」と。「作品いくらするの?」と聞くと、「それが決まっていないんです。お客さんに決めてもらおうと思って・・・」と。

そこで、私は、「なかなか、お客さんに作品の価格を決めてもらうのは難しいと思うよ、お客さんは、作品の魅力に寄せられて来ているのだから、自信をもって「これはいくらです。自信作です。」って言ってみたら?」的な話をしました。

しばらくして、そのお客さんが戻ってきました。

そうすると、アーティストさんは勇気を振り絞るような感じで、お客さんとお話をされていました。きっと、初めてのお客さんとの対話に緊張されていたのでしょう。

私は、邪魔をしないようにやりとりを遠目で見ていました。

そして、数分後、ついに作品が売れました!

共同出展の女性に報告、携帯電話で誰かに報告、そして、向こう隣のブースの方にまで報告と、それはそれは、本当にうれしそうにしてらっしゃいました。

「売れました!ありがとうございます!アドバイスのとおりにやってみました。」って言ってくれたときの、内気がちなその女性が見せた晴れ晴れとした顔は本当に印象的でした。

見る側にとっては、数ある作品のひとつにすぎなくても、作家さんにとっては、渾身の力を振り絞った表現物であり、その背景には見る側にとって想像できない苦悩や努力が込められているはず。

作品を観るときは一瞬ですが、作品を創るのって大変な時間と労力がかかっているんですよね。

そして、自分の内面を表現物として、世にさらけ出すときの不安は想像するに難くはありません。

私の主観的な推測ですが、アーティストさんって、作品として世に出すときに、評価としては、褒められるだけでなく、きつい評価でも受け入れる覚悟はされていらっしゃるのだと思います。

このようなエピソードは、非常に感慨深いものがありました。

私自身、改めて作品を通じて、もっと作家さんとのコミュニケーションを大切にしたいと思った次第です。

きっと反応を待っておられると思いますし。

単純に「商品」ではない「想い」みたいなものが詰まっているのが「作品」だと思うんですよね。

つらつらと、エピソードをきっかけに感じた私の感想を述べてみましたが、みなさんは、どう思われますか?

#画像がないと寂しいので、関係のないものを掲載しています。

KYAN-DOG (13年前)

アーティストにとって値段と作品との関係はいつも悩むところだと思います。
自分もある事件がありってその値段というものにすごく悩まされました。
自分の場合、相談に乗ってくれたギャラリーカフェのマスターがいたので助かりましたが、
アーティストとしてはそういう第三者からの助言を待っているのかもしれません。
良いエピソードですね

瀬藤貴史 (13年前)

とても良いお話を聞かせていただきました。ありがとうございます。
僕も、そういった「想い」を大切にして制作していきたいと思います。

作品を作る時、ついつい自分の作品に意識が行きがちですが、
その表現に関わる材料や道具を作ってくれた方々の想いにも答えられるよう
大切に制作していきたいと思います。

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