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第1回 リ・ファッションコンテスト

不用になった衣料を素材にしたリメイク作品のコンテスト。着なくなった服が、インスピレーションとイ...

2010年に開催された「第1回 リ・ファッションコンテスト」グランプリ作品&準グランプリ作品です。


▼グランプリ作品
作品名:「アリスのサマードレス」
出品者名:杉野公子さま

製作意図:頂いた服には男性用のシャツも含まれていましたが、ポップで摩訶不思議、可愛らしい「アリスのサマードレス」を制作しました。5着の服地(色・柄・織など)、ボタン、レースなどを活かしつつ、スラッシュキルトをすることで服地に変化を与えました。

<受賞者コメント>
●受賞の喜び :
この度は身にあまる大きな賞をいただき、恐縮いたしますとともに、大変光栄に存じております。どうもありがとうございました。
私は杉野服飾大学の教員として、日常の授業の中で、学生が制作した作品の人気投票を行っています。人の好みは多様で、多くの人の共感を得ることがいかに大変なことか、日々実感しておりました。今回、多くの方々のご投票を賜りましたこと、御礼申し上げます。
●製作した際に一番苦心したところ:
本作品に使用した材料は、もともと服として完成しているものなので、縫い目を解いて布の状態にしても長方形の布になるわけではなく、布の用尺が足りず、作りたいデザイン(シルエット)が表現しにくかったことが、最も苦労した点です。何度も布の材質や色のバランスを考えながらデザインを検討し、用尺が足りない場合は布を接ぎました。布はどこで接いでもよいものではないので、接ぐ位置の検討にも苦労しました。
●今後のリ・ファション活動予定:
私は現在、大学のクラブ「シュシュ・クラブ」の顧問をしています。このクラブでは、「MOTTAINAI」をキーワードに、残布を用いてシュシュなどの小物をはじめ、スカート、ワンピースなどの作品を制作してきました。今後もクラブの学生と共に、リ・ファッション作品の製作や展示などを積極的に行い、新しいリ・ファッションの開発、普及に努めてまいりたいと考えております。


▼準グランプリ作品
作品名:「tsugihagi ~継ぎ、接ぐ~ 」
出品者名:yurinaさま

製作意図:ただ生地と生地をつなげていくだけではなく、様々な方法で生地をつなげ作品を作り上げました。
こうして生地をつないでいくことによって、服を着ていた方々の歴史が知らず知らずのうちに溶け込んでいく。
新しいものにはない、「重み」と「暖かみ」のある作品になったと思います。


▼審査員特別賞 <毎日新聞社賞>
作品名:優雅なひと時
出品者名:中川原久美子さま

製作意図:パターンを使わずに自由な発想でリ・ファッションしました。スカートはそのデザインの面白さを活かしてブラウスにしてみました。ジャケットは布地を切らないでサイズダウン。リ・ファッションは 『自由で楽しく素敵、ワクワクする』と感じていただければ嬉しいです。

<受賞者コメント>
●受賞の喜び :
「第1回リ・ファッション コンテスト」におきまして、審査員特別賞「毎日新聞社賞」をいただき、大変感謝いたしております。私は、株式会社アン・コトンという洋服のリフォームの会社に勤務しております。お客様がお持ちになった洋服を、そのお客様の寸法に合わせたり、デザインを変えたり、古い型の物を今風にアレンジしてリフォームをする仕事を行っています。今回は、会社の代表として応募いたしました。今回、賞をいただきましたことは、毎日自分のやっているこの仕事が活かされて、それを認めていただけたという気がして大変感激しております。本当にありがとうございました。
●製作した際に一番苦心したところ:
最初に作品の為の洋服を新宿マルイ アネックス7階にいただきにまいりました時は、まだどのような作品にするか考えがまとまっておりませんでしたので、自分の目にとまったものをいただいてまいりました。
ジャケット、スカート、コートを目の前にして考えておりますうちに、ジャケットはジャケットのままスカートはスカートのまま、単に材料として切りきざんで再構築するのではなく、そのものを活かしたアイディアで勝負したいと思いました。そして、ジャケットはアットランダムに縮めて変化をつけ、スカートはデザインの面白さを活かしてブラウスに変身させました。
●今後のリ・ファション活動予定:
これからのリ・ファッションの活動は、今自分の勤務しておりますアン・コトンの仕事と繋がっていますので、いろいろなリフォーム・リメイクに多くのアイデアを提供していきたいと思っております。アン・コトンに来てくださるお客様に、いろいろな情報をお知らせすることで、リ・ファッションの楽しさを伝え、実際にチャレンジしていただくきっかけを作り、リ・ファッションの輪が広がっていくことを願っております。


▼審査員特別賞 <マルイ・アーススマイル賞>
作品名:ドレスモデルキット
出品者名:山口大人さま

製作意図:黒でまとめてパーツに分けることで敢えて古着らしさを感じさせないようにしたいとデザインを考えました。ベースのシンプルなワンピースにプラモデルを組み立てるかのようにドレスキットとして楽しめて着られます。パーツ(コンセプチュアルに表現するために主にポケット)を組み合わせで、着方は無限に楽しめます。

<受賞者コメント>
●受賞の喜び :
頭の中で想像してきたものが実際の形にすることができたことが嬉しいです。さらに審査員特別賞をいただくことができてさらに嬉しく思っております。
既存するモノから全く新しいものを生み出すという限られた枠の中からどこまで面白いモノ、新しいモノを生み出せるのか? と挑戦心を持って製作することができました。その挑戦が苦ではなく随時楽しみながら製作ができ、新しい自分の可能性も見ることができました。結果、賞をいただくことができ、自分の成長も感じられることができました。コンテストに参加させていただきましてありがとうございました。
●製作した際に一番苦心したところ:
製作中は常に楽しみながら製作ができ苦心は感じませんでしたが、製作の際に苦心したところを上げるとするならば、縫製です。レザージャケットを解体して使用したのですが、レザー自体縫製した経験が少なく大変でした。プロのように縫製がキレイにできていないところが反省点です。縫製がもっと上手くいくと見栄えが良くなり、もっといい作品になったのではないかと思います。この経験を生かし、デザイナーへと次のステップヘ挑戦したいです。
●今後のリ・ファション活動予定:
2011年S/SからDOWAというブランドを始めます。リメイクを主体にしたブランドです。ただのリメイクブランドではなくリメイクの概念、イメージを崩すようなリメイクを越えたリメイクを目指しています。リ・ファッション精神を持って、創る服にメッセージ性を持たせ市場に発信できればなと思っています。
アパレル不況の中、たくさんの技術が倒産という形で失われています。日本の技術は世界の中でもトップクラスです。古着という資源だけではなく、日本を支えている技術を守るまたは復興させることも、リ・ファッションだと考えています。今後、どういう形でかはまだ分かりませんが、技術を守る、復興させる活動を行っていきたいです。


▼審査員特別賞 <エコランド賞>
作品名:cool down
出品者名:インディヴィジュエ・プランニング 前田京子さま

製作意図:生地の汚れ、流行等で着れなくなったダウンを古着や廃材物で変身させられたら楽しいなと言う思いで製作しました。同色系のプリント物を合わせ、統一感や質感を損なわないようにシャーリングを入れ、まとまり感を出しています。単色のダウンが多いので、あえてポップな色柄物でタウンでキュートなベストにリメクしました。

<受賞者コメント>
●受賞の喜び :
「リメイクには、決まりが無い」と思っています。今回の作品は不用アクセサリーを装飾物に使用したりと、自由に楽しみながら作りました。1枚では流行遅れで「資源ゴミ」へと回ってしまう服が生まれ変わり、息を吹き返し、お気に入りとなります。単にモノが変わっただけではなく、心も『モノを大事にする心』へと変化したように思えます。
受賞できた喜びよりも、モノ作りの楽しみ、『モノを大切にする心』に、またなれたことに嬉しく思っています。
●製作した際に一番苦心したところ:
色目と質感を合わせた洋服を選びましたが、パッチワークしながら、型紙に入れ込み、柄を配置する際に一番気を遣いました。それぞれが個性を持った服地ですので、違和感のないように自然体に見えるようにと心掛け、古着をパッチワークしてあると言うよりは、「元からこんな生地で作った服」になるように生地起こしをすることに、集中しました。
デザイン画でイメージしていました時は、襟も同色の予定でしたが、限られた服地しかありませんので、作りながら、デザインを変更し、色を変えて洋服を足していきました。
また、全部の素材に「古着」を使用すると、現代風な仕上がりになりませんでしたので、 レースや裏地など部分的に、市販されているものを取り入れました。
●今後のリ・ファション活動予定:
リ・ファッションは、モノへの愛情、人への愛情を大切にする心へと向かわせ、繋げて行く活動だと思います。
今まで通り、お客様のご依頼品をリメイクさせていただくお仕事もしながら、リメイクに関心のある方へ、リメイクの楽しみ方、リメイク方法を伝えることをして行きたいと思っています。
私自身、「モノが捨てられなく、もったいない」という性格からリメイクを始めました。自分で作れば世界にたった一つしかない一点物で、それは、たとえ下手でも愛着のわく一品物になります。誰かのために作り喜ばれる幸せを広げ、「もったいないもの」を少しでも減らして行く活動をして行きたいと思っています。

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