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イベント訪問レポート
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生誕 140 年記念 背く画家 津田青...

*チケットプレゼント* 本展は、交友のあった夏目漱石と 経済学者河上肇、それに私淑する良寛和...

「津田青楓」という名前すら知らず、フライヤーに使われた絵に惹かれて行ってきました。

三部構成の展覧会です。
その部分ごとに、作風というより表現方法そのものが違います。
一部:デザイン 二部:油彩 三部:南画 という感じです。

一部のデザインの部では、夏目漱石をはじめ、装幀を手がけた多数の本たちがあり、
思わず手に取りたくなる、もしくはもし今本屋で売っていたら絶対買ってしまうようなものばかりです。

二部では、言論弾圧の犠牲になった小林多喜二の死を悼み創作された「犠牲者」はもちろんのこと、
「疾風怒濤」「海浜飛沫」「怒涛」など、彼の思いの強さが伝わる作品に、
様々な思いがこみ上げてきました。

三部の南画は、今まで知っているものとは雰囲気が違うように感じるのは、それだけ年代が下っているからだと思います。

これだけ多岐にわたる画家なので、展覧会の全てが良かった~と思う人は少ないのでは?と思います。
しかし、ひとりの画家が激動の時代とともに変遷していった経緯を垣間見る面白い展覧会だと思います。

練馬区美術館は、ガラスから奥の壁まで結構な奥行きがあります。
作品名など奥の壁に付されていると、視力に自信がないと判別するのも難しいです。
また、細かい字の資料もたくさんあります。
お手元にあるなら単眼鏡・双眼鏡の類をお持ちすることをお勧めします。

時節柄、かなり空き空きの環境です。

前期:2月21日(金)~3月22日(日) 残り1週間
後期:3月24日(火)~4月12日(日) です。
大きな展示替えはないようなので、よほどお好きじゃない場合、どちらかの期でも十分堪能できます。